Ferrari 512TR  マイスターチェック

いつもお世話になります。

今回も、Ferrari 512TR  マイスターチェックご依頼誠に有り難う御座います。

随時画像アップさせて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

マイスターチェック実施の為、リフトセクションへと移動させて頂きました。

マイスターチェックの第1段階の項目、Ferrari純正車両診断テスターSD2にて、車両の現状の状態をコンピューター上で把握させて頂いてまいります。

遠方から作業ご依頼承らせて頂いておりますオーナー様に、出来る限り保管状況や作業状況を把握して頂けます様に日々ウエッブサイト更新させて頂いております。

私自身が一人で随時書き込みさせて頂いておりますので、全てをアップできず至らない箇所も多々御座いますが、そう言うお声を頂きますと本当に有り難い限りです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて、室内のレザーですが、以前こちらのBBSで書き込ませて頂いておりましたのを実践して頂き、有り難う御座います!!
レザーは、今でも毛穴から呼吸致しております。ケア剤などを塗布致しますと、毛穴が詰まり呼吸出来なくなります。艶等は良くなるのですが、レザーの本来は、艶等は無くマッドな状態です。例に挙げれば、頭にポマード(歳がわかりますでしょうか!!)を塗りそのままの状態で頭を洗髪もせず何年も居るのと同じ事なんです。
汚れ取りと除湿これがレザーを一番良い状態に保つ必須うです。

上記を実践して頂いている、京都のTR さんの室内のレザーの状態は完璧です。

リフトセクションにて、リフトアップ開始させて頂き、まず最初に、ご依頼頂いておりましたエンジンよりの漏れをチェック開始させて頂いております。

こちらは、エンジン左バンクのタイミングケース直下から、エンジンオイル漏れが発生致しております。

こちらの漏れは、フロント タイミングベルト装着されておりますカムシャフトギヤー奥のカムシャフトオイルシールに、異常が発生しエンジンオイルが漏れております。

カムシャフトシールからの漏れは、タイミングベルトに、漏れ出したエンジンオイルが付着しタイミングベルトを侵してしまいますので、非常に危険な箇所です。

エンジン右バンクの漏れは発生致しておりません。

続いて左バンククランクシャフト寄りからエンジン冷却水の漏れた痕跡が御座いますが、この辺りからのエンジン冷却水漏れは、ウオーターポンプからの漏れが考えられますが、他にも傾向的不具合箇所が御座いますので、チェックに入らせて頂き、ピンポイントにて、主原因 特定させて頂きます。

年数的、指定交換パーツや、走行距離的 指定交換パーツ、個々の車両の使用状況により個体の状況が全く違いますので、使用状況による現状の状態、及び512TR特有の傾向的不具合箇所も全てリフトセクションにて、チェック完了させて頂きました。

きた、エンジンオイル漏れ、及びエンジン冷却水漏れなどの主原因もピンポイントにて、特定させて頂きました。

再度、Ferrari純正 車両診断テスターSD2にて、最終の車両の各部の作動状況のチェックの為、パラメーターをチェック開始させて頂いております。

今回の作業内容及び、交換パーツ 全てお伝えさせて頂き、ご予算の中で作業内容決定させて頂きましたので、只今パーツの発注させて頂きました。

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので、今しばらくお時間頂けます様、宜しくお願い申しあげます。

今回の作業内容及び、交換パーツ 全て揃いましたので、早速 実作業に入らせて頂きます。

リヤーホイールなどの脱着なども、エアーインパクトなどは、ホイールにキズを入れる恐れがある為、弊社では全て、手作業にてホイールボルト1本から、脱着させて頂きます。

今回は、2次的 不具合を誘発致します、オイル漏れを、集中的にメンテナンス実施させて頂きます。

エンジン脱着開始させて頂きます。

テスタロッサ 512TR 512Mのエンジンフード裏の断熱材。

経年劣化で断熱材のスポンジ自体の弾力が失われ、指で押したら、プスっと穴が開いたり、スポンジがポロポロとエンジンの上に落ちて来たり致します。

テスタロッサ 512TR 512Mの傾向的不具合のパーツの1つです。

こちらが、舟木様の512TRのエンジンフードの断熱材の箇所です。ここに、断熱材が、通常装着されています。

装着されている他の車両の画像です。

この場所は、テスタロッサ系統の車両のエンジンインテークチャンバーを逃がす為のフード部分です。他のフード部分は、メッシュになり放熱する役目を果たしています。
この断熱材は、夏場 冬場に限らず、フード部分の塗装の裏側から直接塗装に熱が掛からない様に(塗装を痛めない様に)装着されていますので、装着されていた方が好ましいです。
ただ、装着されていない状態でも、塗装を著しく変色させる事も無いので大丈夫です。

断熱材のスポンジ自体の弾力が失われていなければ、専用のボンドで接着致します。
(新車時も専用のボンドでの貼り付けです)

ただ、2液性の溶剤は、硬化すると、形が形成されてしまうので、使用しない方が、次回、ニューパーツ装着時に、キッチリ張り込む事が出来ますので2液性の溶剤は避けて下さいね。

今回、オイル漏れ作業実施の為、エンジン脱着開始させて頂いております。

まず、各補器類よりの脱着を慎重に作業を進めさせて頂いて参ります。

リヤーセクションの脱着です。

512TRは、エンジンは、テスタロッサ時のサブフレーム構造が廃止されている為、上方よりエンジンを抜き出します。

エンジン脱着の為、エンジン冷却水などの抜き取りを実施致しますが、こぼれ落ちたクーラントなど全て、こぼれ落ちた時点で、幾ら敏腕メカニックで有っても即座に床の水拭きを実施し、クリーンな情況下で作業が進められております。

恒にクリーンなファクトリーでお客様の車両をメンテナンスさせて頂く。

敏腕メカニックが一人一人その様なポリシーの下、日々お客様の車両のメンテナンスに携わらせて頂く。

この様な一人一人のポリシーが、お客様の車両のメンテナンスにも全て反映され非常に重要視される事だと弊社では、考えます。

お預かりさせて頂いておりますお客様の各車両をスキルの高いメンテナンスで、確実に日々作業を進めさせて頂いております。

取り外したボルトや、ナット類も専用ケース内に、セクション、セクションに分けられエンジン組み込み時まで保管させて頂いております。

エンジン脱着に伴い、各部の配管類や、ハーネス、ジョイント部などを取り外して参ります。

エンジン脱着完了です。

1度弊社でクリーニング実施させて頂いておりますエンジン。
6000km走行後もかなりクリーンな状況を保っています。

分解前に、砂や塵がエンジンに付着致しておりますので、分解時や、実作業時に混入を避ける為、簡易クリーニング実施後、分解作業に入らせて頂きます。

分解パーツに致しましては、脱着時全て本格的なクリーニングを実施させて頂き内部までクリーンな状態にさせて頂きます。

バルブカバー。テスタロッサの意味でも有る赤いバルブカバー。

結晶塗装の隅々には、6000km走行された汚れが入り込んでしまっております。

キッチリクリーニング実施させて頂き本来のクリーンな状態を取り戻させて頂きます。

このクリーニングは、内部まで実施させて頂く為、見た目にも非常に綺麗になりますが、エンジン内部のスラッジも同様にクリーニングさせて頂きますので、エンジン本体にも非常に良い作業です。

こちらは、エンジン脱着させて頂きました、Ferrari 512TRシャーシ側の画像です。

車両側シャーシに関しましても、エンジンの降りている状態で、隅々まで本格的にクリーニングさせて頂きます。

エンジンを搭載した時点でやはりクリーニングをシャーシ部まで施して置くと更に見違える綺麗な状態を取り戻すことが可能です。弊社では、全て無料にて作業時のクリーニングは、実施させて頂いております。

続いて、今回のオイル漏れの主原因、カムシャフトオイルシールの交換作業に入らせて頂いております。

バルブタイミングの分解前の測定準備に入らせて頂いております。

バルブタイミングは、通常無難なポイントで組み込まれておりますが、バルブタイミングは、非常にエンジンパワーやレスポンスに直結する非常に重要なセットアップポイントです。

弊社では、各モデル全てのノウハウを全て把握させて頂いておりますので、1番適切なポイントに、バルブタイミングをセットアップさせて頂いております。

バルブタイミングの測定です。

組み込み時には、弊社のノウハウの設定値にセットアップさせて頂く事により、今まで以上のFerrari 512TRのエンジンポテンシャルを100%引き出せる数値にセットアップさせて頂きます。

メンテナンスには、色々とノウハウが御座いますが、安全マージンの中でベストなセッティングを弊社ではセットアップさせて頂き、本来のパフォーマンスもしくは、それ以上のバフォーマンスを発揮させて頂きます。

さて、主原因のカムシュフト オイルシールの交換に入らせて頂いております。

カムシャフトシールの交換に入らせて頂きます。

こちらの画像は右バンク カムシャフトシールです。左右で4セットの交換です。

このカムシャフトシールは、Ferrariでは良く見られるオイル漏れの箇所です。

タイミングベルトの直近に装着されており、この部位からのオイル漏れは、早急にメンテナンスを施さないと、大きな2次的破損を誘発し、最悪の状況に陥る場合が有ります。

同時にリヤーシールの交換も実施させて頂いております。

フロントカムシャフトオイルシール ブラケットを組み込み前にシール部分や、ブラケット全周、以前の汚れなどが組み込み時混入しない様に、また取り付けボルトや、ナット類に至りましてもキッチリクリーニングを実施し致します。

カムシャフトシールのフロント、リヤーの組み込み完了です。

シールの組み込みには特殊な工具を使用し、しっかり垂直に組み込みます。

この組み方によりシールをより保護できます。

組み込み時に本格的なクリーニングを実施させて頂きましたバルブカバー。

結晶塗装の隅々の汚れもクリーニングにより非常に綺麗な状態を取り戻しました。

インナー側もバッチリクリーニングさせて頂いております。

各シール類の交換作業も完了し、タイミングベルトも組み込み完了です。

キッチリ バルブタイミングも弊社のノウハウで、セットアップさせて頂いております。

最終各部のカバーリングの組み込みに入らせて頂いております。

エンジン全体の本格クリーニング実施完了の画像です。

インテークチャンバーの結晶塗装も隅々までクリーニング実施させて頂き、キャバリーノ ランパンテもスッキリした様子です。

12本のインテークもバッチリ綺麗にさせて頂きました!!

車両側エンジンルームも、エンジン脱着時に隅々までクリーニング実施させて頂き非常にクリーンな状態を取り戻させて頂いております。

こちらの画像は、右バンク 車両エンジンルームの画像です。

続いて、左バンクのクリーンな画像です。

メンテナンス及びクリーンな状態を取り戻させて頂きましたエンジンも搭載完了。

作業も最終段階に入って参りました。

クリーンな状態を取り戻させて頂きましたエンジンや、車両側エンジンルームに各補器類を組みほぼ完了です。

Ferrari 512TR のフロアーからの画像です。

エンジンもフレームも非常にクリーンな状態を取り戻させて頂いております。

エンジン始動完了です。

組み込み時、バルブタイミングや各部の組み込みも弊社のノウハウで組み込みさせて頂いておりますので、非常にレスポンス良く吹き上がり、アイドリングも非常に安定しています。

只今より、最終のエンジン調整に入らせて頂きます。

この調整次第で、エンジンの性格が変化致します非常に重要なセットアップです。

弊社でセットアップ致しましたエンジンは、アイドリングでエンジンの上に10円玉が立ちます。
それほど安定致します。

テストランも完了し、最終仕上げも終わった512TR。

本日搬送させて頂きます。

次回のメンテナンス メニューを作らせて頂き同時にお持ちさせて頂きます。

今回もご依頼誠に有り難う御座いました。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

お問い合わせ

10 Comments

  • ナカムラエンジニアリング| 2008年11月19日 at 10:49 AM 返信

    総合するとFerrari 512TR は、5500rpm程度での巡航走行が一番気持ちの良いバンドでしょう!!

    私にとっては、弊社のノウハウでセットアップを施しお客様に気持ちよく走ってもらいお喜び頂く。

    それは、自分の子供が学校で1番の成績をとったと同じ喜びなんです。

    鍛え上げられたマシンをより一層、弊社のノウハウで魂を入れる。

    心地よい音を奏で、生きたクルマにするのが喜びでも有るのです。

  • 京都のTR| 2008年11月19日 at 10:44 AM 返信

    早速のアドバイスありがとうございます
    たしかに、どの回転数からでも加速が楽しめてました。
    TR に合った走りをこころがけます。
    ありがとうございました。

  • ナカムラエンジニアリング| 2008年11月19日 at 10:35 AM 返信

    まず最初にピークパワーバンドとピークトルクバンドとは、全くの別物で、512TRの場合5500rpm時に最大トルクを発生し、6750rpm時に最大パワーを発揮します。

    テスタロッサから512TRへモデルチェンジ時
    エンジンは、燃料システムが、ボッシュのモトロニクスへと変更されよりトルクが太り非常にフラットな乗り味になっています。

    パワーやトルクが100% 綺麗に曲線を画くメンテナンスやセットアップが非常に重要なポイントでありまた、弊社のノウハウでも有ります。

    V8モデルの回して楽しむと言うエンジンの味付けでは無く、フラッグシップモデルに相応しい味付けかと……..

  • 京都のTR| 2008年11月19日 at 9:46 AM 返信

    おはようございます
    毎日BBS拝見させて頂いていて楽しんでおります。
    ところで、TRのエンジン特性があれば教えて頂きたく思います。
    355などV8は、高回転型でパワーバンドが
    上のほうにあるようで、6000rpm以上で独特のはじけるようなレスポンスに感じられるのですが、TRは、排気量のせいか、アイドリングからトルクが十分出ている代わりに、パワーバンドらしい回転数がわかりずらいのですが、フラットトルクなのでしょうか?

  • 京都のTR| 2008年11月4日 at 5:33 PM 返信

    こんばんは
    お手数かけます

    ところで、言い忘れていたことがありました。

    エンジンフードの裏に貼り付けてあった、断熱材(黒いスポンジ)外しっぱなしでした。
    夏の暑い時に接着剤が溶けて、エンジンの上にいつもかぶさってしまい、何度かおしつけたのですがすぐ外れてしまったので、外して家に置いてあります。
    もともと、暑さ対策のパーツだったのでしょうか?
    それとも冬場に必要なら、二液製の接着剤とかで付けようと思っていますが、夏場のやけど防止
    のためだけなら、走行後はいつもエンジンフードを開けて、触らないようにしていたのですが、良かったでしょうか?
    TRよろしくお願いします。

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