フェラーリ 308 GTB マイスターチェック&修理ご依頼箇所チェック

s-DSC09206

ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

 

今回、フェラーリ 308 GTB メンテナンスご依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ 308 GTBを積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

s-DSC09699

フェラーリ 308 GTB チェック開始準備の為、リフトセクションへと…

s-DSC09709

ボデープロテクターの装着。

12年間ガレージで1度も動かされる事なく眠っていた車両。

 

チェック開始です。

s-DSC09712

308 GTB。

 

308の心臓部は、2926cc V8DOHC 2バルブ Tipo F106Aユニット。

圧縮比 8.8:1 最大出力 255HP/7,700rpm、最大トルク29.0kg·m/5,000rpmを発揮。

s-DSC09718

s-DSC09717

キャブレーションはウェーバー40DCNF×4で武装。

初期のモデルについては、このハイパワーユニットが搭載されています。

s-DSC09722

1976年後半からのウエットサンプタイプの227HP/6,400rpm仕様が現れ、やがて1979年には、ウエットサンプタイプの227HP/6,400rpm仕様のみの設定に置き換えられた308のパワーユニット。

308クワトロバルボーレが発表になるまでは、欧州仕様、US仕様という極端な仕様差以外にも、EC域内のどの国向けか、また生産年によっても細かなスペックの違いがありますね。

s-DSC09715

Tipo F106Aエンジンの構造や基本原理を熟知したエンジニアが各項目、全て個別にチェックします。

s-DSC09726

フェラーリ 308 GTB  車両全体の詳細なチェックを行います。

 

年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

フェラーリ 308 GTB の傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。

 

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。

 

素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

s-DSC09729

s-DSC09730

308GTBに用いられている伝統の鋼管シャシーはTipo F 106 AB 100。

この鋼管シャシーは、ラダーフレームに近い構造体を持ち、ボディパネルにほぼ応力がかからない設計です。

s-DSC09733

フェラーリ 308 GTB メカニカルチェック。

s-DSC09933

s-DSC09720

車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

 

メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。

s-DSC09783

s-DSC09772

車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも有ります。

 

これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法で整備&メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所の修理だけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

 

車両のコンディションは千差万別です。

1から独自の思想、理念また目線で的確なチェックを行います。

s-DSC09833

オイルの漏れ。

s-DSC09815

タイミングベルトケース内部からのオイル漏れ。

 

通常目にする事の無い部分に不具合が発生している場合が多いのは事実です。

オーナーが分からないうちに不具合が進行し、他のパーツに悪影響を及ぼしてしまっている場合が多々あります。

 

定期チェックで早期に発見し、確実なリペアを行うことで多大なダメージを回避することが可能です。

s-DSC09813

タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車輌でも、3年もしくは2万キロどちらか先に達した時点で交換が必須。

(たとえば3年で0kmの走行でも交換。また6ヶ月で2万キロの走行でもその時点で交換。)

 

しかしこのような状況の場合、早期のリペアが必須です。

漏れ出したオイルがタイミングベルトに付着し、ベルト本来の強度が奪われバルブクラッシュを引き起こします。

s-DSC09783

漏れ出したオイルが、周りの問題の無いパーツにまで付着してしまっています。

この状態では漏れ出したオイルが他の問題の無いパーツまで攻撃し悪影響を及ぼし始めます。

 

分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルを付けると、数日でゴムの弾力性が無くなり伸ばすと直に切れてしまいます。

これと同じ事が車両の各ラバーパーツに生じます。

s-DSC09786

漏れ出したオイルが、エキゾーストマニホールドにも付着。

 

ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。

オイル漏れやグリス漏れはエキゾーストマニホールド等、高温な箇所に付着すると発火。

車両火災に至り人命に関わる非常に危険なポイント。

 

早期の対応が必須です。

s-DSC09775

s-DSC09777

s-DSC09779

複数の部位からのオイル漏れ。

 

オイル漏れ発生個所の中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的なガスケットや、ラバー素材パーツ。

ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、ある程度の年数で亀裂や溶解が起こります。

また特にパワーユニットやパワートレイン関連パーツは、熱による弾性不良また、回転部分の磨耗(エンジンを長期間始動しない車輌は、形成変化を起こします。)などもオイル漏れを発生させてしまいます。

また、構成金属パーツ類では、金属を構成する個々の原子そのものが膨張して、格子間隔が大きくなりその為、弾性変形を生じパーツ接合面に歪が発生し、オイル漏れを発生させている場合も多々見受けられます。

 

なぜオイル漏れが発生してしまったか?

漏れを引き起こしている主原因は?

これらの要因を特定し、ピンポイントで確実なリペア工法を確定します。

 

このプロセスが非常に重要です。

s-DSC09796

ガソリンの漏れ。

s-DSC09797

多量のガソリンが漏れ出しています。

 

ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。

ガソリンは気化しユニットに付随している各パーツ内臓スイッチのON/OFFまた、プラグコードの一瞬のリークだけでも発火します。

車両火災に至り人命に関わる非常に危険なポイント。

 

早期の対応が必須です。

s-DSC09843

エンジン冷却水の漏れ。

s-DSC09844

s-DSC09846

エンジン冷却水の漏れが進行してくると、走行中やアイドリング中に突発的なオーバーヒートを引き起こし、エンジンに多大なダメージを与えてしまいます。

また、エンジン冷却水の主成分は、エチレングリコールという化合物と水で構成されています。

漏れたエンジン冷却水は、ペイントを侵食する作用を持ち合わせています。

 

早期に確実な整備を行うことで、致命的な2次的ダメージを防ぐ事が可能です。

s-DSC09734

s-DSC09752

フロント / リヤ サスペンションシステム。

s-DSC09764

サスペンションブッシュ各部のアップ画像。
 

外部からの要因また、対応年数の超過で完全に劣化し切っているサスペンションブッシュ。

サスペンションブッシュとしての役割を完全に消失してしまっている状態です。

s-DSC09765

欠損している部分もあるサスペンションブッシュの現状。

 

サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームに多大なダメージを与えます。

サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームに入力されることを防ぐ役割。

衝撃からフレームやボデーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。

 

また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。

しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。

経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えて落ち込んだり、亀裂が入ってしまうとボデー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボデーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。

 

見逃されがちなサスペンションブッシュ。

車両にとって非常に重要な個所ですし、交換する事でフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。

s-DSC09746

s-DSC09748

サスペンションボールジョイントブーツの破損。

s-DSC09780

ステアリングギヤボックスブッシュの劣化。

s-DSC09834

ウォーターホースがヒートプレートと接触している状態。

s-DSC09836

s-DSC09837

接触しているウォーターホースが損傷しています。

s-DSC09821

s-DSC09822

エンジントルクロッドブッシュが使用許容範囲を超過している現状。

s-DSC09833

12年間ガレージで1度も動かされる事なく眠っていた車両。

エンジン始動チェックの為、タイミングベルト交換工程へと。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09853

s-DSC09856

s-DSC09857

s-DSC09858

タイミングベルト交換工程を進めます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09861

現状のカムシャフトギヤ・クランクシャフトギヤの画像です。

s-DSC09865

各ギヤが錆で侵食されている状態。

 

錆の発生で、タイミングベルトが紙やすりで削られる作用が発生しています。

その為タイミングベルトが攻撃され、指定交換時期までタイミングベルトがもたない状態。

 

錆は、腐食生成物です。

少しでも残っていればその部分から錆は加速度的に侵攻します。

s-DSC09864

完璧に錆を除去し、錆の再発を完全にシャットアウトするメンテナンスを行っていきます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09889

クリーニングアップ&メンテナンス後のカムシャフトギヤ・クランクギヤの画像です。

s-DSC09890

s-DSC09887

1つ1つのパーツを丹念に仕上げます。

これでタイミングベルトを攻撃する脅威もなくなり、キッチリとしたバルブタイミングのセットアップも可能になりました。

また、ギヤを錆させていた主原因ポイントも根本からリペア。

 

このようなメンテナンスの積み重ねで、より高いエンジン パフォーマンスを引き出します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09903

画像右が使用許容範囲を超過したタイミングベルト。

画像左がタイミングベルトのニューパーツ。

 

タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車輌でも3年 (3年で0kmの走行でも交換)

また3年経過しなくても、前回の交換から2万キロ走行した場合。

どちらか先に達した時点で交換が必須です。

 

ただし、油脂の漏れ等が発生している場合、早急な整備とタイミングベルトの交換が必須です。

s-DSC09904

画像右が劣化が促進し非常に危険な状態のタイミングベルト。

画像左がニューパーツ。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09898

タイミングベルトニューパーツの画像。

私たちは、純正の新品であっても長期に在庫されていたタイミングベルトは使用しません。

また、低価格のOEMパーツも使用しません。

 

私たちは、パーツ管理が行き届いた純正のタイミングベルトのみ使用します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09880

画像右がフェラーリ 308のエンジンに装着されていたタイミングベルトテンショナーベアリング。

 

装着されていたベアリングのアウターケースに発生している錆。

また、ベアリングシールも劣化し、内部のグリス漏れが発生しています。

 

このような状態では、タイミングベルトの寿命を縮めてしまいます。

ロックしてしまうと、タイミングベルトに急激に負担が掛かり、最悪、バルブクラッシュを引き起こしてしまいます。

 

近年、安いOEMが色々と出ていますが、粗悪なものも多数有ります。

逆に良いものも有りますが、粗悪なパーツと良質なパーツの見極めが非常に重要ですね。

s-DSC09875

今回装着するナカムラエンジニアリング オリジナル テンショナーベアリングset。

 

オリジナルで製作しているタイミングベルトテンショナーベアリングは、アウターケースは無垢材より削り出し製作。

錆の発生を完全にシャットアウトする亜鉛メッキ処理を施工。

ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。

国産最高級ベアリングを使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。

タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。

オリジナルのタイミングベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになり、タイミングベルトへの負担も著しく軽減。

 

全ての問題を完全にクリアした、オリジナルのタイミングベルト テンショナーベアリングです。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09870

固着しているテンショナーのオーバーホールを行っていきます。

フェラーリ 308のタイミングベルトテンショナーはメカニカルタイプ。

 

テンショナーは、タイミングベルトに適切な張力を与え、スムーズで静粛な駆動による伝動能力を最大限に発揮させる重要な部位。

 

基本張力が発揮できる様に現品をオーバーホールしていきます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09885

オーバーホール後のタイミングベルトテンショナーの画像です。

 

オーバーホールで、リアルでダイレクトな作動を回復したテンショナー。

美しさまで回復させます。

 

組込みに備えます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09905

全ての下準備が整ったエンジンに、1つ1つ精度や美しさを回復したパーツを組み込み。

s-DSC09908

s-DSC09906

1台1台手作業で、どれだけ効率的に動力性能を発揮できるかにこだわり組上げます。

動力性能と機能美を徹底して追求するメンテナンスを行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09847

タイミングベルト交換に伴い分解したタイミングベルトカバー。

単品からメンテナンス&クリーニングアップしていきます。

s-DSC09849

s-DSC09850

溶接痕が見受けられます。

s-DSC09852

使用許容範囲を超過したタイミングベルトのラバー粉が、駆動と同じ形状で随所に付着しています。

ニューパーツに付着しない様、クリーニングアップを行います。

s-DSC09851

裏側、溶接痕の周辺には多数の亀裂が入っている状態。

クリーニングアップ開始です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09917

メンテナンス&クリーニングアップ後の画像。

s-DSC09920

s-DSC09921

s-DSC09922

細部まで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施。

クリーンな状態から組み込みに備えます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09929

s-DSC09931

独自のクオリティーで仕上げた個々のパーツを組み込み。

エンジン始動から各部のチェックに入ります。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09955

最低でも1年に1度の的確な定期点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。

そうする事で車両の状態を把握でき、コンディションを整える事が可能です。

 

非常に重要なことですね。

s-DSC09957

車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。

また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。

 

全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09206

全てのチェック完了のフェラーリ 308 GTB。

 

こちらのMaintenance Reportにはチェック内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全ての、チェック中の分解写真。

全て担当エンジニアが撮影しています。

 

詳細な写真 231枚 (DVD-R1枚)を車両と一緒にお渡しさせて頂きます。

今回、御依頼有り難う御座いました。

 

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

お問い合わせ

Leave comments

Your email address will not be published.*



You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

Back to top
Translate »