株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ 328 GTS 車検整備・ブレーキオーバーホール

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
 

今回、フェラーリ 328 GTS メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ 328 GTSを積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア・インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ 328 GTS   車検整備チェック工程 開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

フェラーリ 328 GTS 車検整備チェックへと進みます。

ボディープロテクターの装着。

 

ただ乗って走るものとしての存在の車検整備ではなく、クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激を回復させるという私たちのコンセプトの下、全てのチェックを行います。

フェラーリ 328 TipoF105C型 エンジンにエンジンアナライザーを接続。

 

TipoF105C型 エンジンのメカニカル機能・エレクトロニクス機能 現状のコンディションチェックを行います。

TipoF105C型 エンジンが基本適正値で機能しているか否かのチェック。

 

独自の解析を進めます。

エレクトロニクス関連ポイントのチェック工程へと進みます。

大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
 

 

1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。

 

2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。

 

3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車両システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
 

 

この3項目から更に分別し、独自のチェックを行いシステムに異常が無いかを見極めます。

Tipo F105C型 エンジンのメカニカルチェック工程へと進みます。

①メカニカル性能は低下していないか
 
②メカニカル各部のクリアランスは正しいか
 
③メカニカル機能の電源・電流チェック
 
④メカニカル機能のタイミング
 
⑤メカニカル機能が異常発熱していないか
 
⑥周波数の高い金属音が発生していないか
 
⑦同期した異音また振動が発生していないか
 
⑧吸気量・排気圧は高過ぎ・低過ぎないか
 
⑨排気ガス濃度は高過ぎ・低過ぎないか
 
⑩冷却水は規定圧力・規定量が循環しているか
 
⑪配管等からの漏れはないか
 
⑫メカニカルシール部分からの漏れはないか
 
⑬各部に使用されている潤滑油の粘度が低下していないか
 
 
 
この項目から更に分別し独自のチェックを行います。

Tipo F105C型 エンジンのメカニカル・K KA KE ジェトロ・マレリ製マイクロプレックスの基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

フェラーリ 328 車両全体の詳細なチェック工程へと進みます。
 

年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

フェラーリ 328の傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
 

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

 

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
 

素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

フェラーリ 328 車両全体のメカニカル・エレクトロニクスのチェック工程へと進みます。

各部の緻密な測定チェックを行い、各パーツが使用許容範囲内か否かの判断を基本データをもとにチェックします。

 

ナカムラエンジニアリングが行う車検整備チェックは、ただ乗って走るものとしての存在の定期点検ではなく、クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激を回復させるという私たちのコンセプトの下行います。

 

テスターを接続しリフトUPで主たる箇所のみチェックする一般的な定期点検ではなく、隠れた内部にまで緻密なチェックは及びます。

 

不具合箇所の特定だけではなく、新車時のコンディションに回復させるという観点から車両を綿密にチェックします。

車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

 
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。

車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。

車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
 

また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。

状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。

 

1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。

エンジン・ミッションからのオイル漏れ。
 
通常目にする事の無い部分にトラブルは潜んでいます。

オーナーが分からないうちにトラブルは進行し、ダメージが車両内部で拡散している場合が多々あります。
 

1年に1度、緻密な車両チェックを行う事が非常に重要です。

初期トラブルの間にメンテナンスを実施しコンディションを整える事で、深刻なダメージを回避することが可能です。

エンジンを構成する各セクションの接合部から多量のオイルが漏れ出している状態です。

ミッションリンケージシャフトから多量のオイルが漏れ出している状態です。

ドライブシャフトブーツ内部からCVジョイントグリスが多量に漏れ出している状態です。

漏れ出したグリスが、エキゾーストに付着している状態です。
 

グリスは着火性が強く、ガソリンは引火性が強い油脂です。

オイル漏れやグリス漏れはエキゾースト・エキゾーストマニホールド等、高温な箇所に付着すると発火します。

 

車両火災に至り人命に関わる非常に危険なトラブルです。


オイル・グリス・その他の油脂漏れ発生個所の中には、色々な素材のパーツが有ります。

 

代表的なガスケットや、ラバー素材パーツ。

ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、ある程度の年数で亀裂や溶解が起こります。

 

また特にエンジンやミッション関連パーツは、熱による弾性不良また、回転部分の磨耗(エンジンを長期間始動しない車両は、形成変化を起こします。)などもオイル漏れを発生させてしまいます。

 

また、構成金属パーツ類では、金属を構成する個々の原子そのものが膨張して、格子間隔が大きくなりその為、弾性変形を生じパーツ接合面に歪が発生し、オイル漏れを発生させている場合も多々見受けられます。
 

なぜオイル漏れが発生してしまったか?

漏れを引き起こしている主原因は?

 

私たちは、綿密なトラブルシューティングで論理立て検証しメンテナンスメニューを組み立てます。

このプロセスが非常に重要です。

フロントセクション ステアリングギヤBOXの状態です。

ギヤBOXから多量の油脂が漏れ出しています。

ステアリングギヤBOX固定用ブッシュが経年劣化により朽ち果て失損している状態です。

 

この状態では、328が本来持つクイックなステアリング特性を感じ取れないばかりか、路面の凹凸やわだちでステアリングが取られ危険な状態です。

車両全体を駆け巡るエンジン冷却系統の構成パーツのチェックへと進みます。

エンジン冷却系統専用 水圧テスターで規定圧力を掛けてのチェック。

オーナーが大切にされている車両。

車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
 

ラジエター サブタンクキャップを持っているエンジニアの手。

 

手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。

爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。
 

私たちのサービスはそこから始まります。

水圧専用テスターでのチェック。

ラジエターキャップが破損しエンジン冷却水に規定圧力が全くかからない状態。

サブタンクに発生している錆による浸食が進行している状態。

エンジン冷却系統のウォーターホースの状態。

ラバーホースの経年劣化により、エンジン冷却水が漏れ出している状態です。

ラバーホースは定期的な交換がお勧めです。

 

この様な場合、他のホースも同様に劣化していると考えて良いでしょう。

 

1セクションを完全にリセットする。

とても重要なポイントなんです。

 

【ラバーホースの豆知識】

 

ホースの素材にもよりますが、ホースの劣化は下記が代表的な要因になります。

外部因子作用による劣化

熱による劣化(熱酸化劣化)

光による劣化(光酸化劣化)

オゾンによる劣化

残留塩素による劣化

金属イオンによる劣化

溶剤膨潤による劣化

 

大きく分別しましたが、個々の劣化にはさまざまな要因があります。

このような知識も、トラブルシューティングを的確に行うには、非常に重要なことですね。

フューエルホースが交換されています。

ホース内を巡っているのはガソリン。

 

耐ガソリン対応のフューエル系統専用ホースを使用・交換する事が必須です。

使用されているのは通常のウォーターホース。

 

プロフェッショナルが行ったとは思えない状態です。

フロント / リヤ サスペンションシステム構成パーツのコンディション。

フロント / リヤ サスペンションブッシュ各部のアップ画像です。

外部からの要因また、対応年数の極度の超過での使用で劣化しきっているサスペンションブッシュ。

欠損している部分もあるサスペンションブッシュの現状。

 

サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームに多大なダメージを与えます。

 

サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームに入力されることを防ぐ役割。

衝撃からフレームやボディーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
 

また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。

 

しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。

 

経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えて落ち込んだり、亀裂が入ってしまうとボディー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボディーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。
 

見逃されがちなサスペンションブッシュ。

 

車両にとって非常に重要な個所ですし、交換する事でフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。

フロント / リヤ サスペンションシステム構成パーツを浸食している錆。

錆は、金属の表面の不安定な金属原子が、環境中の酸素や水分などと腐食をおこし、生成される腐食物です。

錆には、鉄の赤錆・黒錆、銅の緑青、アルミニウムの白錆などがありますね。
 

この状態は、赤錆と呼ばれる錆です。

鉄錆は、水の存在下での鉄の自然酸化によって生じる凝集膜です。

通常の赤錆には下地の保護作用はなく、腐食はいつまでも進行してしまう腐食生物です。

錆は色々な状況下で発生します。

車両は大きく分類すると下記の状況下で腐食しやすくなります。
 

海水等の塩化物イオンにより、鉄の不動態皮膜は孔食と呼ばれる局部腐食作用を受け、これによって錆が激しく侵食進行します。

寒冷地では路面凍結を防ぐために、融雪剤を道路に散布します。俗に言うエンカリですね。

エンカリは主に塩化カルシウムが使われいるので腐食作用を受け、これによって錆が激しく侵食進行します。

ペイント等が剥がれ鉄鋼に空気中の水分や、路面の水の存在での鉄の自然酸化によって生じ、これによって錆が激しく侵食進行します。
 

車両は色々な条件下で錆が発生してしまいます。

この状態は、白錆と呼ばれる錆です。

錆は、腐食生成物です。

 

錆に侵食されたパーツは、表面から脱落して行くことで構造体として強度低下します。

また、錆が激しく進行し、やがては貫通してしまうパーツもあります。
 

一度発生した錆は、加速度的に侵攻します。

他のパーツへの侵食も始めます。
 

 

車両のコンディションを整えるには、錆の完璧な除去が必要不可欠です。

フロント / リヤ ブレーキシステムの状態。

Vol.1 フロント / リヤ  ブレーキディスクパッド

 

①フロント / リヤ フロント側が約20%が摩耗した状態。リヤ側が約50%が摩耗した状態。

②フロント / リヤ共に、経年劣化している状態。

【ブレーキディスクパッドの豆知識】

 

ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく、劣化の見極めも重要です。

 

ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。

パッド複合材料の経年劣化も進みます。

劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、亀裂が入り危険な場合すらあります。

Vol.2 フロント / リヤ ブレーキディスクローター

 

①フロント / リヤ共に、摩耗している状態。

【ブレーキディスクローターの豆知識】

 

ディスクブレーキは、ブレーキキャリパーに組み込まれたブレーキパッドをブレーキローターに押付け、その摩擦力によって制動力を発揮します。

 

ブレーキローターには、摩擦熱に強く放熱効果が高い素材が求められることから、鉄製のものが主に使用されています。

アルミニウム製は軽量ではありますが耐久性や熱変形において劣るため、使われることは極僅かです。

 

F1やスーパーGT、FIA競技車両などのモータースポーツや航空機では、炭素繊維強化炭素複合材料を原料としたブレーキローターが使用されています。

 

炭素繊維強化炭素複合材料製ブレーキローターは、適切な温度域内で使用しないと本来の性能を発揮せず、ブレーキローターの割れや異常磨耗などを発生することもあります。

ブレーキローターは使用に伴って磨耗するので、定期的に交換や研磨が必要です。

 

日本車ではブレーキローターは廃車まで一度も交換しないケースも少なくありませんが、欧州車では多くのモデルがパッド交換の2回に1回程度のサイクルでブレーキローターの交換を要求されます。

 

近年のフェラーリに採用されているローターは、一台分で300万円程度と非常に高価なセラミックスなどを付加することによって、市販車にも使用できるように改良されたブレーキローターです。

 

フェラーリ 328のブレーキローターはスチール製。

Vol.3 フロント / リヤ ブレーキキャリパー

 

①フロント / リヤ 共に若干の引きずりが発生しています。

新車当時から一度もメンテナンスが行われていないと考察します。

フェラーリ 328のブレーキキャリパーは、フローティングキャリパーシステム

 

【フローティングキャリパーの豆知識】
 

フローティングキャリパーは、ブレーキピストンをキャリパーの片側だけに持ち、片押しタイプ・浮動式・スライドタイプとも言います。

 

フローティングタイプはキャリパーベースとキャリパー本体の2つのパーツで構成されています。

スライドピンを持つキャリパーベースがサスペンションに固定され、キャリパー本体はスライドピン上でブレーキディスクに対して平行移動するようになっています。

これにより一つのピストンで両側からブレーキパッドを押さえつけることが可能となるタイプのブレーキキャリパーをフローティングタイプと言います。

 

ブレーキパッドはキャリパーベースに半固定され、キャリパーやスライドピンにはブレーキ回転方向の引き摺り力は作用しません。

現在のスライドピン形式に収束したのは1970年代後半の事で、対向ピストンタイプよりも歴史ははるかに新しいタイプになります。

 

一般的なタイプはピストン穴を加工するために反対側のキャリパーのピストンに正対する部分がU字形状になっています。

対向ピストンタイプに比べてキャリパー剛性に若干劣ります。

Vol.4 フロント / リヤ ブレーキホース

①フロント / リヤ ブレーキホースが使用許容限度を大幅に超過し経年劣化し切っている状態です。

【ブレーキホースの豆知識】

 

ブレーキホースの交換時期は、4年または5万キロ毎が理想的です。

ブレーキホースは、ステアリングを切った時に湾曲する部分が多く、パーツ本体の劣化が促進されます。

 

使用許容範囲を超え使用し続けると、ブレーキング時ホースが破裂し油圧が逃げ、ブレーキが全く効かない状態になります。

Vol.5 フロント / リヤ ブレーキシステム関連のメンテナンスを1セクションと考えたメンテナンス メニューをご提案させて頂きます。

ブレーキシステム。

 

車両の運動を究極的に表現すれば、「走る、曲がる、止まる」ですね。

つまり、①加速、②コーナリング、③制動の3要素が、クルマの運動性能を示しています。

 

一般的に「走る」ばかりに関心がいきますが、いくら早く走ってもブレーキシステムに不安要素があれば安心して走らせることができませんね。

 

実は何よりも重要な性能は「止まる」ことにあると言えるでしょう。

車両は浅く広く行う整備方法、また故障個所のみの整備では、一向に車両のコンディションは向上しません。

1セクションを奥深く確実に整備・メンテナンスを行うのが、私たちの基本理念です。

サイドブレーキのシステムチェック工程へと進みます。

R/H L/H サイドブレーキ システムチェック。

フェラーリ 328 の構造や基本原理を熟知したエンジニアが、システム全体を項目別に全て個別にチェックします。

各システムの基本作動チェックへと進みます。

 

① ヒーターシステムのトラブル。

② クーラーシステムのトラブル。

③ ウインドウォッシャーのトラブル。

④ドアロックシステムのトラブル。

⑤ R/H L/H 電動ドアミラーのトラブル。

フロントボンネットフード裏側のフレームの折損。

ストップライトの点灯不良。

最低でも1年に1度の的確な点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切です。

 

車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。

また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。

不具合箇所の特定だけではなく、新車時のコンディションに回復させるという観点から車両を綿密にチェックします。

 

綿密なチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てご提案させて頂きます。

浅く広く行う整備方法、また故障個所のみの整備では、一向に車両のコンディションは向上しません。

1セクションを奥深く確実に整備・メンテナンスを行うのが、私たちの基本理念です。

 

私たちが推奨する、1セクションを確実にリフレッシュするメニューを行う事で、確実に次のステップに進む事が出来、そのメニューを積み重ねて行く事により、最終的に、クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激が、再び豊かな個性がしっかりと自己主張をし始めます。

 

その魅力を体で感じて頂く事が、私たちナカムラエンジニアリングの使命でもあり役目です。

日々ロマンを形にするため、完璧なメンテナンスを意識して仕事に取り組んでいます。

ナカムラエンジニアリングが行う車検整備に伴うチェック工程が終了したフェラーリ 328。

 

私たちが推奨する1セクションを奥深く確実に整備・メンテナンスナンスを行うメニューを作成しご提案させて頂きます。

オーナー様と密なお打ち合わせを行い、ブレーキシステムを1セクションと考え決定した今回のメンテナンスメニュー。

 

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ 328 GTS  ブレーキシステムを1セクションと考え決定した今回のメンテナンスメニュー。

 

フェラーリ社 世界欠品・生産中止パーツを含むニューパーツの100%が、 『ナカムラエンジニアリング パーツ輸入 部門  Nakamura Engineering.UK.』に入荷し、検品が完了したとの事。

 

本日イギリス時間 AM 10時 エアーで発送され、3日後に関空に到着。

通関手続きに2日。翌日ナカムラエンジニアリングへと到着予定です。

 

到着後、再度 検品を実施し、順次メンテナンス工程開始準備に入らせて頂きます。

 

宜しくお願い致します。

フェラーリ 328 GTS  整備・メンテナンス開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

フェラーリ 328 GTS 整備・ メンテナンス工程へと進みます。

フロント・リヤ ブレーキシステムを1セクションと考えた、整備・ メンテナンス工程へと進みます。

 

現状のフロント ブレーキシステムの画像です。

現状のリヤ ブレーキシステムの画像です。

私たちが推奨するフロント・リヤ ブレーキシステムを1セクションと考えた車両のコンディションを整えるメンテナンス。

 

浅く広く行う整備方法、また故障個所のみの整備では、一向に車両のコンディションは向上しません。

1セクションを奥深く確実に整備・メンテナンスを行うのが、私たちの基本理念です。

 

私たちが推奨する、1セクションを確実にリフレッシュするメニューを行う事で、確実に次のステップに進む事が出来、そのメニューを積み重ねて行く事により、最終的に、クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激が、再び豊かな個性がしっかりと自己主張をし始めます。

 

その魅力を体で感じて頂く事が、私たちナカムラエンジニアリングの使命でもあり役目です。

日々、大人のロマンを形にする完璧なメンテナンスを意識して仕事に取り組んでいます。

フロント / リヤ フレーキ共に若干の引きずりが発生している為、ブレーキキャリパーのフルオーバーホール工程からメンテナンスを進めます。

フロント / リヤ ブレーキディスクキャリパー 車両より分離 工程後の画像です。

 

私たちナカムラエンジニアリングが行う緻密な作業と、ブレーキディスクキャリパーの動力性能をフルに発揮させ、また美しさを追求するサービスポリシーでの下、行われるメンテナンスをご覧下さい。

 

私たちは、大人のロマンを形にするメンテナンス ファクトリーです。

フロント / リヤ ブレーキディスクキャリパー フルオーバーホール工程へと進みます。

フロント ブレーキディスクキャリパー現状の画像です。

リヤ ブレーキディスクキャリパー現状の画像です。

 

分解前に、フロント / リヤ キャリパーのクリーニングアップへと進みます。

 

私たちが行うメンテナンスは、整備前に付着している細かな砂や塵を、一度全てクリーニングアップします。

これは、作業中に砂や塵がパーツ内部へ混入することを避ける為。

また、分解するボルト、ナットetc.再使用パーツ保護の為に行います。

また、見た目にも汚れが落ちスッキリ クリーンな状態を取り戻します。

 

クリーニングアップ工程へと進みます。

Vol ①

クリーニングアップ工程後の画像です。

クリーンな状態から分解工程を実施する事で、キャリパー内部また、再使用パーツにダメージを与えません。

 

クリーニングアップ工程を終え、初めて分解工程へと進みます。

私たちが行う整備・メンテナンスはここから始まります。

フロント / リヤ キャリパー  パーツ単位までの分解工程後の画像です。

フロント キャリパー 再使用パーツ現状の画像です。

リヤ キャリパー 再使用パーツ現状の画像です。

 

更にパーツ単位からのクリーニングアップ工程へと進みます。

Vol ②

パーツ単位でのクリーニングアップ・メンテナンス工程後の画像です。

フルオーバーホールに必要なパーツ及びフロント キャリパー クリーニングアップ・メンテナンス工程後の一部の画像です。

 

ブレーキキャリパーフルオーバーホールに必要なパーツは、フェラーリ社からの供給は在りません。

全てブレーキキャリパーAssyでの供給になります。

ブレーキキャリパーAssyは、1個 30万円以上と非常に高額です。

 

ナカムラエンジニアリングでは、パーツ輸入 部門  イギリスに拠点を置くパーツセンター Nakamura Engineering.UK.によりフルオーバーホールに必要なパーツを単体で取り揃えています。

 

パーツ輸入 部門の詳細はこちらまで⇒https://www.nakamuraengineering.com/services/deptlist/import/

クリーニングアップ・メンテナンス工程後のピストンの画像です。

フルオーバーホールに必要なパーツ及びリヤ キャリパー クリーニングアップ・メンテナンス工程後の一部の画像です。

クリーニングアップ・メンテナンス工程後のピストンの画像です。

 

表面に出ない部分だけに、手抜きの行われ易い工程です。

手抜きが行われた場合、ブレーキの引きずりは一時的に改善されます。

 

『ナカムラエンジニアリングが行うブレーキディスクキャリパーのフルオーバーホール コンセプト』

走る曲がる止まるは車両の基本中の基本ですね。

しかも、そのいずれもがドライバーの意志にリアルに呼応させなければなりません。

 

ナカムラエンジニアリングのメンテナンスに対する基本コンセプトです。

Vol ③

フロント / リヤ ブレーキディスクキャリパー フルオーバーホール工程後の画像です。

フロント ブレーキディスクキャリパー フルオーバーホール工程後の画像です。

リヤ ブレーキディスクキャリパー フルオーバーホール工程後の画像です。

ナカムラエンジニアリングでは年代を問わず車両を構成している細かな1つ1つのパーツの機能性・素材等の知識を持ち、個々のパーツに一番最適な工法でクリーニング・メンテナンスを実施しています。

 

細かな箇所にも最善を尽くし、機能性はもちろん精度と美しさを追求するフルオーバーホールを行います。

これは非常に繊細な知識と技術、また最新の設備が必要不可欠なものとなります。

 

現在、ごく一部のみナカムラエンジニアリングの情報開示を進めさせて頂いております。

詳細はこちらまで⇒https://www.nakamuraengineering.com/services/deptlist/

フロント / リヤ ブレーキディスクパッドの交換工程へと進みます。

フロント ブレーキディスクパッド。

 

左が使用許容限度を著しく超過したブレーキディスクパッドの画像です。

右がニューパーツの画像です。

リヤ ブレーキディスクパッド。

 

左が使用許容限度を著しく超過したブレーキディスクパッドの画像です。

右がニューパーツの画像です。

フロント / リヤ ニューパーツのブレーキディスクパッドの画像です。

 

ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく、劣化の見極めも重要です。

 

ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。

パッド複合材料の経年劣化も進みます。

 

劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、亀裂が入り危険な場合すらあります。

フロント / リヤ ブレーキホースの交換工程へと進みます。

フロント / リヤ ブレーキホース現状の画像です。

ニューパーツのフロント / リヤ ブレーキホースの画像です。

 

ブレーキホースは、ステアリングを切った時に湾曲する部分が多く、パーツ本体の劣化が促進されます。

使用許容限度を超え使用し続けると、ブレーキング時ホースが破裂し油圧が逃げ、ブレーキが全く効かない状態になります。

 

ブレーキホースの交換時期は、4年または5万キロ毎が理想的です。

フロント / リヤ ブレーキディスクローターの交換工程へと進みます。

フロント ブレーキディスクローター現状の画像です。

リヤ ブレーキディスクローター現状の画像です。

ニューパーツのフロント / リヤ ブレーキディスクローターの画像です。

ニューパーツのフロント ブレーキディスクローターの画像です。

ニューパーツのリヤ ブレーキディスクローターの画像です。

 

ブレーキローターは使用に伴って磨耗するので、定期的なチェックが必要不可欠なパーツの1つです。

使用許容限度を著しく超過した場合、割れや異常磨耗を引き起こします。

フェラーリのブレーキローターは、研磨し再使用するのはNG。

ニューパーツへの交換がセオリーです。

 

フェラーリのメンテナンスに携わらせて頂くには、必要最小限の基礎知識の1つです。

最終ロック工程へと進みます。

トルクレンチで最終ロック。

トルクレンチを使用する事により、規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。

 

通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。

私たちは規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込みます。

 

全てを規定トルクに揃える。

とても重要なことなんです。

フロント / リヤ ブレーキシステム フルオーバーホールパーツ及び、ニューパーツ組み込み工程後の画像です。

フロント ブレーキシステム フルメンテナンス工程後の画像です。

リヤ ブレーキシステム フルメンテナンス工程後の画像です。

ナカムラエンジニアリングが行うメンテナンスは、担当メカニックが情熱を込めて仕上げます。

 

自動車工場で連想しがちな機械音など全くない。

このような環境のもと一切妥協なく完璧に仕上げられていくのです。

 

 

大人のロマンを形にするメンテナンス ファクトリーです。

ブレーキオイル交換工程へと進みます。

リザーバータンク アウターケースのクリーニングアップ工程へと進みます。

Vol ①

クリーニングアップ工程後の画像です。

リザーバータンクを埃一つない状態に仕上げます。

 

クリーンな状態から初めてリザーバーキャップが開けられます。

これは、リザーバータンク内部に砂や塵が混入することを避ける為行います。

 

私たちが行う整備・メンテナンスはここから始まります。

使用許容期限を著しく超過し劣化し切ったブレーキオイルの画像です。

 

許容期限を著しく超過したブレーキオイルは、ブレーキシステム構成パーツに悪影響を与えるばかりか、ブレーキキャリパーの作動不良またオイル漏れを誘発させます。

 

更に、リザーバータンク内部のクリーニングアップ工程へと進みます。

Vol ②

リザーバータンク内部 クリーニングアップ工程後の画像です。

内部に付着していた汚れも全て除去。

 

私たちは、徹底した機能性と美しさにこだわります。

お客様が見えない部分に至っても、このこだわりに変わりはありません。

ここが肝心なメンテナンスとなります。

 

表面に出ない部分だけに、手抜きの行われ易い工程です。

Vol ③

クリーンな状態からブレーキオイル 交換工程へと進みます。

専用機器を使用しブレーキシステム全体のオイルを新油に交換します。

 

ブレーキオイルは、私たちが厳選したフェラーリ 328のブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。

 

【ブレーキオイルの豆知識】

ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。

 

サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。

 

ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。

 

そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。

これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。

 

ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、これだけでは無く色々な不具合を発生させます。

ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。

 

 

コレクションとして保管している車両に至っても1年毎の交換が必要です。

ブレーキシステム全体のオイル交換工程後の画像です。

 

新油はこのように透明なブレーキオイルです。

ブレーキオイル交換工程後の画像です。

 

機能性と美しさの追及。

美術品であるフェラーリのメンテナンスに携わらせて頂くには、必要最小限の基本工程の1つ。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

車検チェックに伴い取外したホイールのメンテナンス・クリーニングアップ工程へと進みます。

ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。

4輪全てクリーニングアップを行っていきます。

Vol ①

車検チェックに伴い取外したホイールのメンテナンス・クリーニングアップ工程後の画像です。

車検チェックに伴い分解したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。

プロのレースチームでもホイールの磨きは重要な仕事の1つです。

タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェックします。

 
ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつなんです。

お客様から全幅の信頼を得てメンテナンスを請け負わさせて頂くナカムラエンジニアリング。

 

このような細かな見えない箇所に、企業の責任があると私たちは考えます。

車検整備に伴う、フロア部分シャシのクリーニングアップ工程へと進みます。

現状の画像です。

Vol ①

車検整備に伴う、フロア部分シャシ クリーニングアップ工程後の画像です。

ナカムラエンジニアリングでは、機能美を追求するメンテナンスを行います。

 

お客様が見えない部分に至っても、このこだわりに変わりはありません。

 

最善を尽くすメンテナンスをご提供します。

Vol ②

フェラーリ 328 車検整備に伴い、メンテナンス・クリーニングアップ済みホイール・エンジンプロテクターをクリーンなシャシに組み込み工程後の画像です。

上記、再使用パーツのクリーニングアップ・メンテナンス工程は、全て無償で実施させて頂いております。

 

ナカムラエンジニアリングのメンテナンスに対する基本コンセプトです。

最終セットアップ工程へと進みます。

エンジンアナライザー・テスト走行によるプロフィールチェックで最終チェックを実施します。

チェック後、再度検証致します。
 

このプロセスが重要なんです。

最終チェック・クリーニングアップ工程終了後の画像です。

私たちナカムラエンジニアリングへ問われるのはリペア技能だけではないと思います。

メンテナンスに対する品質へのこだわり、テクニック、センスなど、すべての要素が高次元でなければなりません。

クリーニングアップ・精度回復工程など、ナカムラエンジニアリングが行う車検整備に伴う基本メンテナンスですので無償で行わせて頂きます。

 

機能性と見た目が大切なフェラーリやランボルギーニには、それ相応の対応が必要と私たちは考えます。

私たちは、全ての過程において本来のポテンシャルを発揮させるメンテナンスを行い、また仕上がりの美しさにもこだわります。

 

ナカムラエンジニアリング基本Conceptです。

エクステリア・インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。

ナカムラエンジニアリングが行う車検整備のService Policy。

詳細はこちらまで⇒https://www.nakamuraengineering.com/dept-price/

ナカムラエンジニアリング 車検整備工程終了のフェラーリ 328 GTS。

 

実施した全てのチェック・トラブルシューティング・整備・メンテナンス工程の分解写真。

また新旧のパーツ画像。

全て担当メカニックが撮影しています。

詳細な写真 402枚をDVD-R 2枚に保存しております。

 

また、今回のメンテナンス内容・今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成させて頂いております。

 

今回、ナカムラエンジニアリングへとメンテナンスを御依頼頂き、誠に有り難う御座いました。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

ナカムラエンジニアリングは、大人のロマンを形にするメンテナンス ファクトリーです。

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