株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ550 マラネロ 定期チェック・エンジンが吹き上がらない修理・パワーステアリング修理・ガソリン漏れ修理・ホース交換・プラグコード交換

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

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ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

 

いつもフェラーリ 550 マラネロ メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ 550 マラネロを積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

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フェラーリ 550 マラネロ チェック開始準備の為、リフトセクションへと…

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チェック開始です。

 

Ferrari 純正 車輌診断テスター SD2を、フェラーリ 550 マラネロ コントロールユニットに接続。

ECUと交信開始です。

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Errorコードのみのチェックではなく、各部の作動状況や出力波形に至るまで、SD2で出来うる全てのエレクトロニクス関連をチェック。

現状の車両の状態を詳細に把握します。

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ただ、コントロールメインユニットが車両全てを網羅している訳ではありません。

SD2でモニタリングしても、ERRORコードが入力されない部分も多々存在します。

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ボデープロテクターの装着。

 

Ferrari純正 車両診断テスターSD2で取得した各部のデータ。

現状のフェラーリ 550 マラネロ 車輌全体のエレクトロニクスパーツの作動状況。

また、メカニカルの作動また、セット状況。

各部のデータを取得。

最新のFerrariアップデートデータとの比較も行います。

 

現状の電子制御部位データを全て詳細に把握します。

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SD2で取得したデータは、あくまでもデータとし受け止めます。

データ全てを鵜呑みにせず、基本作動が適正値内で確実に作動しているかを、専用機器を使用し単体点検を実施。

 

更に奥深くまで、独自のチェックを進めます。

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エレクトロニクス関連ポイント。

大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。

 

1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。

2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。

3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。

 

この3項目から更に分別し、独自の項目別にチェックします。

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Tipo F133のメカニカルチェック。

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550マラネロのパワーユニットは、456GTに搭載された5.5Lエンジンを更にチューニングしたパワーユニット。

V型65°12気筒 DOHC48バルブのパワーユニットからは、485PS/7,000rpmを発揮します。

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潤滑系統はドライサンプ化。

2段階可変バリアブルジオメトリー・インテークとバリアブルバック・プレッシャーコントロールが採用されています。

 

また、アルミ構造ピストンとチタンコンロッド等で構成されるパワーユニット。

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エンジンマネージメントシステムはボッシュモトロニックM5.2でコントロール。

フューエルインジェクションは、シーケンシャルマルチポイントシステムが採用されています。

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TipoF133型パワーユニットのメカニカルまた、モトロニックM5.2の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

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フェラーリ 550 マラネロ 車両全体の詳細なチェックを行います。

 

年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

フェラーリ 550 マラネロの傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。

 

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。

 

素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

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近年の車両は、エアロダイナミクスが非常に進んでいます。

 

たとえば、車両下部のアンダーカウル。

ベンチュリートンネルにダウンフォースの多くを獲得するグランドエフェクト・カーとして設計され、エアロダイナミクスをさらに追求。

ベルヌーイの定理により、ベンチュリーの流速が速くなり空気圧が大きく下がり、下向きの揚力を発生させるダウンフォースを作り出します。

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車両下部全面にアンダーカウルが装備されています。

ダウンフォースを得る反面、オイル漏れ等発生しても中々オーナーには判りづらい部分です。

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フェラーリ 550 マラネロ メカニカルチェック。

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車輌はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

 

メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車輌として構築されています。

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車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも有ります。

 

これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法で整備&メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所の修理だけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

 

車両のコンディションは千差万別です。

今回も、1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。

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常に、私たち独自の思想また目線でメンテナンスを行わせて頂いている車両。

非常によいコンディション保っています。

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スパークプラグの焼けにばらつきが生じています。

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セクション毎に独自のトラブルシューティングを行いトラブルポイントを確定します。

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各ホースの状態。

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オイルの漏れが発生しています。

この時点での修理が好ましいでしょう。

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ガソリンの漏れ。

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ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。

ガソリンは気化しユニットに付随している各パーツ内臓スイッチのON/OFFまた、プラグコードの一瞬のリークだけでも発火します。

 

早期の対応が必須です。

 

通常目にする事の無い部分に不具合が発生している場合が多いのは事実です。

オーナーが分からないうちに不具合が進行し、他のパーツに悪影響を及ぼしてしまっている場合が多々あります。

 

定期チェックでトラブルポイントを早期に発見し、確実な修理を行うことで多大なダメージを回避することが必要です。

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ハイマウントストップランプの不具合。

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最低でも1年に1度の的確な定期点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。

そうする事で車両の状態を把握でき、コンディションを整える事が可能です。

 

非常に重要なことですね。

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車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。

また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。

 

全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。

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全てのチェックが終了したフェラーリ 550 マラネロ。

 

確実に現状の車輌の状態を把握し切らせて頂きました。

現状の車輌の状態を分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。

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お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

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フェラーリ 550 マラネロ 修理&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…s-DSC03717

ボデープロテクターの装着。

フェラーリ 550 マラネロ 修理&メンテナンス開始です。

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パワーステアリング系統の修理工程に入ります。

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パワーステアリング系統、修理&メンテナンス後の画像。

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漏れ出していたオイルや周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。

 

またクランプ角度や、左右の均一性にもこだわりパーツを組込み。

普段は見えないところまで徹底した機能性と機能美を追求します。

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スパークプラグ及びプラグコードの交換工程。

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スパークプラグの交換。

画像上が、私たちが蓄積したデータから燃焼効率を更に促進させるために選択したスパークプラグ。

画像下が、使用限度を超過したスパークプラグ。

 

私たちが推奨するアップデートプラグへと交換します。

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フルインジェクション化に伴い、今では余り気を使わなくなったスパークプラグ。

しかし3年以内、または走行2万キロを目安にプラグを交換する事は必要です。

 

スパークプラグは、点火プラグはシェル 碍子および中心導体(中心電極及びターミナル)で構成されています。

点火プラグは燃焼室を貫く形で配置される為、シリンダーで発生する圧縮圧力や熱が外部に漏れないような密閉構造を持ち合わせているパーツ。

 

モータースポーツの世界では、エンジンのセッティングに応じて適切なプラグ熱価を選択する事が必要になります。

点火プラグの電極と碍子脚部は、燃焼室の内部で大きな影響を受けています。

電極と碍子脚部の焼け具合は、燃焼室内部の燃焼環境を直接示す目安となる為、点火プラグを取り外した際には電極と碍子脚部の焼け具合を目視する事 で、 その点火プラグがそのエンジンのセッティングに対して適切か否かの判断を下す事が可能となり、セッティングに応じて選択し直す場合も有ります。

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私たちが蓄積したデータから厳選した燃焼効率を更に促進させるスパークプラグを使用します。

 

新品のプラグであっても、製造誤差などにより必ずしもギャップが全数一定に揃っているとは限りません。

エンジンの種類によっては、プラグの熱価などは全気筒同じであっても、気筒毎に異なる電極隙間を要求するものも存在する為、装着の前に電極隙間を測定して調整します。

 

電極隙間の測定及び調整後のスパークプラグ。

組込みに備えます。

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換装するプラグコード。

オリジナルにこだわらない場合、私たちが厳選した高品質でクオリティーの高いパーツを使用します。

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私たちが厳選したプラグコードの組み込み完了後の画像です。

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プラグコード1本でも組上げる上での最終的な合わせこみを行います。

私たちは徹底して、機能性と美しい組込みを追求します。

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フェラーリ 550 マラネロ キャニスター系統の修理&メンテナンス工程へと進みます。

 

キャニスターの概要

キャニスターは活性炭が詰められた缶状のパーツ。

キャニスターにガソリン蒸気を流入、放出するための配管や逆止弁を組み合わせて燃料蒸発ガス排出抑止装置を構成しています。

燃料タンクで発生したガソリン蒸気は配管を通じてキャニスターに導かれ、活性炭に吸着されます。

エンジンが作動している間はチャコールキャニスター内部にも新鮮な空気が通され、吸着されたガソリン蒸気は活性炭から分離され、エンジンの燃焼室に引き込まれて燃焼される仕組み。

キャニスターには、燃料タンクなどからのガソリン蒸気を回収する経路と、エンジンへとガソリン蒸気を放出する経路、キャニスター内に新鮮な空気を送り込む経路の3つが備えられています。

エンジンの作動中はインテークマニホールドの負圧によってチャコールキャニスター内部の圧力が下がり、大気圧によって新鮮な空気が流入します。

活性炭は、この程度の圧力でも吸着された蒸散ガソリン成分が容易に分離されるように特殊な加工が施されていて、物理的な閉塞などがない限りは半永久的に吸着再分離作用が得られます。

 

このような知識も、的確な整備を行う上で非常に重要なことですね。

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油脂類の交換。

 

車両のオイルは、大きく分けて2種類に分別できます。

ひとつは、エンジンやミッション、デフなどの潤滑を目的としたオイル。

ふたつめは、ブレーキやクラッチ、F1マチック、パワーステアリングなどの油圧システムのオイル。

 

オイル交換の目安は、『性能が劣化したら…』と、言葉では簡単に言えますが、オーナーはオイル性能が劣化したという自覚症状を感じとることができないので難しいですね。

オイルの性能の劣化はゆっくりと進行するから分かりにくいものです。

 

オイルの性能劣化は、普通に使用しているだけでも時間の経過とともに劣化してしまいます。

空気と触れることで酸化してしまうのが主な理由。

高温になるとより酸化しやすくなります。

 

劣化したオイルのまま使用を続けると、エンジンやミッションなどを壊すことになります。

ちなみにスーパーGTなどのレースチームは、予選と決勝レースの間にもオイル交換をするほどオイル管理には気を遣っています。

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潤滑系のオイル交換の目安として、使用期間また、使用許容限度が設定されています。

 

使用期間また、使用許容限度を1度でも超えたオイルは、本来の性能を発揮できずメカニカルを痛めてしまいます。

また、車両のポテンシャルに十二分に対応できるオイルをチョイスするノウハウも重要です。

 

私たちは、添加されている成分内容や粘度など、車輌のモデル・使用する部位に適した厳選したオイルを使用し、より一層車輌をベストなコンディションへと導きます。

オイルの管理は非常に大切なポイントですね。

 

使用するオイルは、私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロに推奨するエンジンオイルを使用します。

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ドレンボルトをクリーニングアップ。

1度締め付けられたガスケットの再使用はしません。

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オイルフィルターの交換。

 

エンジンオイルにはエンジン内部を清浄に保つ為にオイル中の汚れやゴミを取り込むオイルフィルターがありますね。

オイルフィルターがあると、エンジンオイルがそこを通過することにより、オイル内に取り込まれていた金属粉やスラッジ(ホコリや燃焼カスなどの不純物)が濾し取られます。

特に金属粉は、放置すると研磨剤と同様の効果をエンジン内に及ぼしてエンジン損傷の原因になる為、その除去は重要です。

オイルフィルターのろ過能力は上げ過ぎると油圧上昇や目詰まりなどの不具合を引き起こす可能性がある為にその性能はある一定のところで抑えられています。

その為オイルフィルターですべての金属粉やスラッジ等が除去できる訳ではないんです。

また、オイルフィルターの能力が低下し目詰まりを起こした場合を想定してバイパス機構を備えています。

フィルターが目詰まりしてエンジン内各所にオイルが供給できなくなると、エンジンが焼き付く原因となるからです。

ただしこの機構はあくまで非常用であり、的確なスパンでの交換が必要です。

 

1つ1つのパーツや組込みには全に裏付ける意味があるんです。

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フランジ内部のクリーニングアップを行います。

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フランジ内部クリーニングアップ後の画像です。

クリーンな状態からオイルフィルターを組み付けます。

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クリーンな状態からオイルフィルターを基本締め付けトルクで確実にロック。

フィルター組込み後、周辺部分もクリーニングアップ。

 

油汚れ一つないクリーンな状態に仕上げます。

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ミッションオイル。

 

エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。

ギヤーの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。

シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤーが噛み合ったり外れたりしますよね。

ギヤーオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。

エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤーオイルの場合、この効果はほとんど必要が無いでしょう。

それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤーの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。

 

使用するオイルは、私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロに推奨するミッションオイルを使用します。

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ドレンボルトに金属粉が付着しています。

金属粉等放置すると研磨剤と同様の効果を及ぼします。

ミッション損傷の原因になる為、その除去は重要です。

 

他の部位同様にミッションも破損すると非常に高額な整備になるので、オイルの選択また使用期限の管理は非常に重要です。

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ドレンプラグをスッキリ クリーニングアップ。

1度締め付けられたガスケットの再使用はしません。

 

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

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エンジン冷却水の交換。

使用するエンジン冷却水は、私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロに推奨するエンジン冷却水を使用します。

 

エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。

主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。

高温なエンジンを常に冷却する役割を果たしています。

また、ラジエーターやエンジンブロックで使用される構成パーツに錆が発生しない様にする役目や、消泡性能などなど…もかね合わせています。

エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。

エンジン冷却水には、さまざまな化合物が含まれています。

 

エンジンオイル同様に長期使用せず、1年に1回酷使されたエンジン冷却水を交換することにより、本来の性能を発揮させ、エンジンを守ります。

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パワーステアリングオイルの交換。

 

パワーステアリングは、エンジンの出力を利用してポンプを作動させることで高圧な油圧を発生させ、その力でステアリング回転力を軽減する部位。

ラック&ピニオン式とボールネジ式に大別されます。

また、スピードを感知することによりアシスト力を制御するパワーステアリングも有ります。

フェラーリ 550 マラネロは、油圧式。

油圧式を採用する利点に、自然なステアリングフィーリングが得られると共に、ドライビングプレジャーを追求出来ます。

 

パワーステアリングオイルの劣化が進んだ場合には、パワーロスによる操作性悪化やポンプからのオイル漏れが発生するなど、2次的不具合を誘発させます。 的確な交換距離及び年数での交換が必要です。

 

使用するオイルは、私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロに推奨するパワーステアリングオイルを使用します。

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ブレーキオイルの交換。

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使用許容期限に近付いたブレーキオイルの画像です。

全てのメンテナンス状況をデータ管理させて頂いているフェラーリ 550 マラネロ。

オイルの交換も的確な使用期限で交換。

 

ブレーキオイル交換前にリザーバタンク内部また、アウターケースのクリーニングアップを行います。

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リザーバタンク内部また、アウターケースをスッキリ クリーニングアップ。

クリーンな状態からブレーキオイルを交換していきます。

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ブレーキオイルを専用機器で交換。

ブレーキオイルに至っても、私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロのブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。

 

ブレーキオイル。

ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。

サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。

ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。

そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。

これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。

ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。

ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。

 

通常のストリートでの使用、また、乗らなくても1年毎の交換が必須。

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各部のオイル交換と同時に周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。

私たちが行うごく通常のオイル交換工程です。

 

機能性と美しさを両立させるメンテナンスをご提供します。

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ガソリン漏れの修理&メンテナンス工程へと入ります。

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多量に漏れ出しているガソリン。

550 マラネロ / 456のウイークポイントの1つでも有ります。

 

ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。

ガソリンは気化しユニットに付随している各パーツ内臓スイッチのON/OFFまた、プラグコードの一瞬のリークだけでも発火します。

 

通常目にする事の無い部分に不具合が発生している場合が多いのは事実です。

定期チェックでトラブルポイントを早期に発見し、確実な修理を行うことで多大なダメージを回避することが必要です。

 

修理&メンテナンス開始です。

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フューエルポンプ R/H L/H をフューエルタンクから脱着。

フューエルポンプは以前から世界欠品です。

無いパーツはどのような部品でも設計・製作し確実な修理を行います。

 

現品のフューエルポンプの修理&メンテナンスを行っていきます。

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ナカムラエンジニアリングオリジナル フェラーリ 550 マラネロ / 456GT / GTA / 456Mのフューエルポンプユニットトップのリペアキットです。

 

純正のフューエルトップは樹脂製。

必ず経年劣化でフューエルポンプユニットトップからガソリンの漏れが発生します。

 

ナカムラエンジニアリングオリジナル フューエルポンプユニットトップは、私たちが厳選したアルミニュウムに特殊な加工を施してありますので今後劣化する事無くガソリンの漏れを防ぎます。

このキットを使用することで確実にリペアする事が可能です。

 

私たちが設計・製作を手がけたフェラーリ 550 マラネロ / 456GT / GTA / 456Mのフューエルポンプユニットトップのリペアキット

これで1つ39万円以上するフューエルポンプユニットトップを完全にリペアする事が出来ます。

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ナカムラエンジニアリングオリジナル フェラーリ 550 マラネロ / 456GT / GTA / 456Mのフューエルポンプユニットトップのリペアキット

1つ39万円以上するフューエルポンプユニットトップを完全にリペアする事が出来ます。

ウェブサイト プレミアムパーツからご購入いただけます。

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ナカムラエンジニアリングオリジナル フェラーリ 550 マラネロ / 456GT / GTA / 456Mのフューエルポンプユニットトップのリペアキットを組み込み。

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純正の樹脂製トップから、ナカムラエンジニアリング オリジナル リペアキットに変更することで今後一切のガソリン漏れを防ぐ事が可能です。

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フューエルホースの整備&メンテナンス工程へと。

ホースの劣化でガソリンが滲み出てきている状態。

 

気化したガソリンは、ユニットに付随している各パーツ内臓スイッチのON/OFFまた、プラグコードの一瞬のリークだけでも発火します。
 

通常目にする事の無い部分に不具合が発生している場合が多いのは事実です。

定期チェックでトラブルポイントを早期に発見し、確実な修理を行うことで多大なダメージを回避することが必要です。

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まず、分解前に汚れた部分のクリーニングアップを行います。

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クリーニングアップ後の画像。

周辺部分も同時にクリーンな状態に仕上げます。

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ホース交換に伴い汚れていた車両側やパイピングまた、周辺部分もクリーニングアップ。

整備するだけではなく、通常見えない汚れた部分も細部まで緻密なメンテナンス&クリーニングアップを行います。

 

このひと手間の積み重ね。

私たちが行うリペア&メンテナンス工程の特徴の1つです。

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交換ホース 一部分の画像。

 

ホースの素材にもよりますが、ホースの劣化は下記が代表的な要因になります。

外部因子作用による劣化

熱による劣化(熱酸化劣化)

光による劣化(光酸化劣化)

オゾンによる劣化

残留塩素による劣化

金属イオンによる劣化

溶剤膨潤による劣化

 

大きく分別しましたが、個々の劣化にはさまざまな要因があります。

このような知識も、トラブルシューティングを的確に行うには、非常に重要なことですね。

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ニューパーツの画像。

同じ車歴・使用年数・使用状況のパーツは同じように劣化しています。

漏れの発生している箇所だけではなく、セクション毎に同時期に同様のパーツを交換するのがお勧め。

 

1セクションを確実に。同じような整備を繰り返し行う事無く次のセクションへと確実にステップアップできます。

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ナカムラエンジニアリングオリジナル フェラーリ 550 マラネロ / 456GT / GTA / 456Mのフューエルポンプユニットトップ リペアキットに組み替えたフューエルポンプをR/H L/Hともにタンクに組込み。

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汚れていた周辺部分もクリーニングアップ。

整備するだけではなく、通常見えない汚れた部分も細部までクリーニングアップ。

 

スッキリ クリーンな状態に仕上げます。

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リヤーハイマウントストップの不具合。

リペア&メンテナンスを行っていきます。

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リペア&メンテナンス後の画像。

リペアだけでは無く、リヤースクリーン内側や周辺部分も綺麗にクリーニングアップ。

 

バルブの光量が冴え渡ります。

ちょっとひと手間を惜しまず手を加えます。

 

私たちが行うメンテナンスの特徴の一つでも有ります。

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サスペンションシステム ステアリングシステム等のメンテナンス&クリーニングアップを行います。

 

定期的な、足回り&車輌全体のトルク管理が必要です。

今回も、各部の調整と同時に締め付けトルクのチェックまた、サスペンションシステムも本来のパフォーマンスを発揮出来るようメンテナンスを行います。

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全てを管理させて頂いている車両。

毎回のクリーニングアップで非常に綺麗な状態を保っています。

 

今回もメンテナンス&クリーニングアップを行いコンディションを整えます。

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同じくリヤセクション。

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メンテナンス&クリーニングアップ開始です。

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メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。

サスペンションシステム ステアリングシステムも、本来のパフォーマンスを発揮出来るようメンテナンス完了。

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ダストや砂などをクリーニングアップする事により、本来の機能がよりリアルになると共に、クリーンな状態を取り戻しました。

今回も、きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップを随所に施しました。

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同じくリヤサスペンションシステム。

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メンテナンスで運動性能を、クリーニングアップで美しさを両立させます。

リペアからメンテナンス、クリーニングアップに至るまで、常に独自のクオリティーで管理し、コンディションを保ち、また向上もさせます。

 

各部のクリーニングアップやメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。

私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。

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整備に伴い脱着したホイールのクリーニングアップ&メンテナンスを行います。

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ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。

クリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。

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ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了後の画像です。

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プロのレースチームもホイールの磨きは重要な仕事。

タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェック。

 

ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつです。

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私たちの整備工程は、整備に伴い脱着したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。

機能性、また美しさを徹底して追求するメンテナンスを行います。

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整備に伴い分解したアンダーカウルパーツ。

メンテナンス&クリーニングアップ後のカウルの画像です。

 

私たちが行う整備は、分解したパーツを1点1点メンテナンスを行い組み込みます。

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分解パーツは、細部までこだわったクリーニングアップを実施。

クリーンな状態で組み込みに備えます。

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フロア部分シャシー現状の画像。

 

常に、私たち独自の思想また目線でメンテナンスを行わせて頂いている車両。

非常に良いコンディションを保っています。

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今回も、細部までクリーニングアップを行っていきます。

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クリーニングアップ後のシャシーの画像です。

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クリーンな状態から、各部のセットアップも行いパフォーマンスのバージョンアップを図ります。

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運動性能と機能美を追求するメンテナンスを行います。

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クリーニングアップ済みのカウルを、セットアップ済みのクリーンなシャシーに組み込み。

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基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。

全てのチリ合わせや、左右の均一性、ボルトロック状態の位置にもこだわり組み込み。

 

これら一連のクリーニングアップやメンテナンス、またセットアップ工程は、ナカムラエンジニアリング クオリティーの特徴の1つです。

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窒素ガスの充填。

 

窒素ガスは、ジェット機やF1また、レーシングカーのタイヤに純粋な窒素ガスを充填したタイヤが使われています。

窒素ガスをロードカーに入れた場合、色々な有効な効果が発生します。

多々有る有効な効果の中でも下記の事を重んじ窒素ガスをお奨めしています。

 

窒素ガスへと交換する事により、タイヤ温度が上昇しても、タイヤ内圧の上昇が非常に少ない効果をもたらします。

結果、高速コーナーで安定した操舵性を得る事が可能となります。

また、タイヤとホイール間にエアーが充填されていると、10ccの水分が混入する為、ホイール内部にサビが発生する原因となります。

このサビの発生を防ぐ為にも使用します。

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全ての整備&メンテナンス完了のフェラーリ 550 マラネロ。

最終チェック&セットアップを行っていきます。

 

Ferrari 純正テスターSD2で、パワーユニットの整備&メンテナンスに伴うECUのセットアップ。

まず、以前の車両セットをセットダウン。

続いて整備&メンテナンス後の車両に合わせセットアップします。

 

この工程が仕上がりを大きく左右します。

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最終セットアップ。

 

Ferrari 純正車両診断テスター SD2で、Tipo F133の基本原理や構造を熟知したエンジニアが独自のセットアップを実施。

独自の味付けを行い、フェラーリ 550 マラネロのポテンシャルを余す事無く引き出します。

メカニカル面も、的確な最終チェックまた、独自の味付けを行います。

 

最終の詰めです。

このプロセスが重要です。

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独自のセットアップも終了。

最終クリーニングアップ実施後のフェラーリ 550 マラネロのエンジン&エンジンルーム。

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分解時、各パーツを単品でクリーニングアップ&メンテナンスを行っているので、隅々までスッキリ クリーンな状態を回復。

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各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。

私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。

 

これら全てのメンテナンスや精度の追求、またクリーニングアップやセットアップ工程は、ナカムラエンジニアリングクオリティーの特徴の1つでも有ります。

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エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。

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全ての整備&メンテナンス 終了のフェラーリ 550 マラネロ。

 

こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全て担当エンジニアが撮影しています。

 

詳細な写真 299枚 (DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。

いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。

 

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

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コックピットに乗り込み、エンジンをかける。

ステアリングを握り、アクセルを踏む。

自分とクルマがひとつになり、自由になっていく。

クルマとは本来、自分を解放するものであり、自己表現であり、生き方そのものだと思う。

人生とクルマの本当の楽しみ方を知る大人のために…

 

私たちはすべての要素を高次元で考えます。

今後も、車両全体のコンディションを把握させて頂きながら良きパートナーとして、共に車両を向上させて頂ければと思います。

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