株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ550 マラネロ 定期チェック・ドアが閉まらない修理・クラッチ修理・ブレーキ整備・ エアーダクト交換

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

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ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

いつもフェラーリ 550 マラネロ メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ 550 マラネロを積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

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フェラーリ 550マラネロ チェック開始準備の為、リフトセクションへと…

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ボデープロテクターの装着。

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チェック開始です。

Ferrari純正車輌診断テスター SD2を、フェラーリ 550 マラネロ コントロールユニットに接続。

ECUと交信開始です。

Errorコードのみのチェックではなく、各部の作動状況や出力波形に至るまで、SD2で出来うる全てのエレクトロニクス関連のチェック。

現状の車輌の状態を詳細に把握します。

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ただ、コントロールメインユニットが車輌全てを網羅している訳ではありません。

SD2でモニタリングしても、ERRORコードが入力されない部分も多々存在します。

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Ferrari純正 車両診断テスターSD2で取得した各部のデータ。

現状の550 マラネロ 車輌全体のエレクトロニクスパーツの作動状況。

また、メカニカルの作動また、セット状況。

各部のデータを取得。

最新のFerrariアップデートデータとの比較も行います。

現状の電子制御部位データを全て詳細に把握します。

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SD2で取得したデータは、あくまでもデータとし受け止めます。

データ全てを鵜呑みにせず、基本作動が適正値内で確実に作動しているかを、専用機器を使用し単体点検を実施。

更に奥深くまで、独自のチェックを進めます。

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エレクトロニクス関連ポイント。

大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。

1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。

2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。

3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。

この3項目から更に分別し、独自の項目別にチェックします。

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Tipo F133のメカニカルチェック。

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550マラネロのパワーユニットは、456GTに搭載された5.5Lエンジンを更にチューニングしたパワーユニット。

V型65°12気筒 DOHC48バルブのパワーユニットからは、485PS/7,000rpmを発揮します。

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潤滑系統はドライサンプ化。

2段階可変バリアブルジオメトリー・インテークとバリアブルバック・プレッシャーコントロールが採用されています。

また、アルミ構造ピストンとチタンコンロッド等で構成されるパワーユニット。

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エンジンマネージメントシステムはボッシュモトロニックM5.2でコントロール。

フューエルインジェクションは、シーケンシャルマルチポイントシステムが採用されています。

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TipoF133型パワーユニットのメカニカルまた、モトロニックM5.2の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

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近年の車輌は、エアロダイナミクスが非常に進んでいます。

たとえば、車輌下部のアンダーカウル。

ベンチュリートンネルにダウンフォースの多くを獲得するグランドエフェクト・カーとして設計され、エアロダイナミクスをさらに追求。

ベルヌーイの定理により、ベンチュリーの流速が速くなり空気圧が大きく下がり、下向きの揚力を発生させるダウンフォースを作り出します。

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車輌下部全面にアンダーカウルが装備されています。

ダウンフォースを得る反面、オイル漏れ等発生しても中々オーナーには判りづらい部分です。

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車輌全体の詳細なチェックを行います。

年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

550 マラネロの傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車輌のコンディションを整える為の独自のチェックへと。

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車輌より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。

素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

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車輌はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車輌として構築されています。

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車輌毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。

車輌の使用状況や用途、保管状態で車輌のコンディションは千差万別です。

また、これまで車輌がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所のリペアだけではなく、車輌のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。

状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。

今回も、1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。

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フェラーリ 550 マラネロのブレーキディスクローターは、ドリルドディスクローターが採用されています。

ドリルドディスクローターの効果は、

・穴に空気を通すことによって、放熱効果が高まる

・ブレーキパッドを削ぎ落とすように働くため制動力およびタッチが向上する

・ブレーキパッドをディスクに押し付けた際に発生するガスを逃がしやすくする

・炭化したブレーキダストをディスクの表面から取り除くという副次的な効果

これらの効果は、安定したブレーキ性能を保つことに貢献します。

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しかし、メリットばかりという訳ではありません。

ブレーキパッドの食いつきがよくなる分、パッドの摩耗は早まりディスクの偏摩耗も起きやすくなります。

また、画像のようにディスクにクラックが入り危険な場合すらあります。

ブレーキパッドはもちろん、ディスクも定期交換パーツですので、偏摩耗やクラックが発生した時点で交換することが必須です。

ただ、メリットとデメリットを考えた場合メリットのほうが遥かに上回りますね。

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ブレーキホースが交換時期に入ってきています。

ブレーキホースの劣化とは。

ブレーキホースは、内部から強い液庄を繰り返し受けており、エンジンルーム内の排気管の幅射熱、ディスク・パッドやブレーキローターの摩擦熱などの高温にさらされています。

また、外部に露出しているため、冬期には低温にさらされるほか、塩分、オゾン、泥水などにおかされたり、飛石などにより、外部から直接損傷を受けたりします。

長期間使用すると、高圧による膨張や、空気中の酸素や熱による柔軟性の減退、走行の際にかかる振動、屈曲の反復による柔軟性の減退、オゾン、飛石による亀裂、損傷などの不具合が起こります。

特に、内部劣化の場合は、外観からの劣化状況チェックができないため非常に危険。

こうした現象が積み重なり、放置しておくとブレーキ不良の非常に危険な状況にさらされます。

メンテナンスを怠ると通常のブレーキ操作時には異常がなくても、パニック・ブレーキなどの強いブレーキ操作を行なった場合に、劣化、損傷部分が突然破裂し、制動不能に至り、人命に関わる重要なパーツの1つです。

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ブレーキクーリングダクトの劣化。

ブレーキクーリングダクトは、ブレーキローターに直接冷気を導きヴェイパーロック現象やフェード現象を防ぐ役割を果たします。

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ドア開閉時の違和感。

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シールラバーの切損。

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メカニカル機構のトラブルシューティングを行っていきます。

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車輌全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。

また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。

全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車輌を向上させる為のより良きメンテナンスメニューを組み立てます。

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全てのチェックが終了したフェラーリ 550 マラネロ。

確実に現状の車輌の状態を把握し切らせて頂きました。

現状の車輌の状態を分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。

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お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

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フェラーリ 550 マラネロ リペア&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…

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ボデープロテクターの装着。

リペア&メンテナンス開始です。

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ドアチェックのメカニカル機構からリペア&メンテナンスを行っていきます。

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リペアと同時に隅々までクリーニングアップ。

ドアチェック リペア&メンテナンス完了です。

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切損しているシールラバーのリペア&メンテナンス。

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リペア&メンテナンス後の画像です。

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各部のクリアランスの均一性にこだわり組込み。

美しい仕上がりと機能性を両立させます。

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クラッチシステムからのオイル漏れ。

作動不良を発生させると共に、クラッチオイルは塗装を浸食する作用も持っています。

車両に2次的ダメージを与える前に対応します。

リペア&メンテナンス開始です。

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構成パーツ分解後の車両側、現状の画像。

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クリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。

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クリーニングアップ&メンテナンス後の画像。

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細部までクリーンな状態から、リペア&メンテナンス工程を進めます。

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機能性と美しさを追求するリペア&メンテナンスを実施します。

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ブレーキシステムのリペア&メンテナンス。

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画像左が、使用許容範囲を超えたリヤ ブレーキディスクローター。

画像右が、チョットひと手間加えたニューパーツのリヤ ブレーキディスクローター。

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ニューパーツにチョットひと手間かけ独自のクオリティーで仕上げます。

チョットひと手間を惜しまず手を加えます。

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リペアに伴い分解したリヤ ブレーキキャリパーを、メンテナンス&クリーニングアップ。

リアルでスムーズな機能性能と美しさを復元します。

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交換完了のリヤ ブレーキディスクローター。

機能性と美しさを両立させるメンテナンスで、1セクションを完璧に仕上げます。

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フロントブレーキディスクローター現状の画像。

フロント側は今回ディスクローターの交換は行いませんが、チョットひと手間かけてみます。

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独自のクオリティーで仕上げてみました。

チョットひと手間…を惜しまず手を加えます。

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R/H L/H ブレーキクーリングダクトホースの修理&メンテナンス。

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車両より取外したクーリングダクトホース。

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ホースの劣化が進み切損している状態。

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ブレーキクーリングダクトホース ニューパーツ。

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ブレーキクーリングダクトホース修理&メンテナンス完了の画像です。

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R/H L/H共に問題の無い構成パーツや、周辺部位のクリーニングアップ&メンテナンスを行い組み込み。

単にパーツ交換するだけではなく、独自のクオリティーで徹底したメンテナンスを行い美しさも追求します。

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ブレーキホースの交換。

オーナーが大切にされている車輌。

車輌への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。

ブレーキホースを持っているエンジニアの手。

手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。

爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。

私たちのサービスはそこから始まります。

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ブレーキホース交換時期は、4年または5万キロ毎が理想的。

ブレーキホースは、ステアリングを切ったときに湾曲する部分が多く、パーツ本体の劣化が促進されます。

使用許容範囲を超え使用し続けると、ブレーキング時ホースが破裂し油圧が逃げ、ブレーキが全く効かない状態になり、人命に関わる非常に大切なメンテナンス部位の1つ。

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ステンメッシュブレーキホースへとアップデート。

ステンメッシュブレーキホースへと換装するメリットは、通常の純正のゴム製ブレーキホースは、加圧時の膨張が大きく、マスターシリンダーで発生した圧力を100%キャリパーへ伝えることができません。

ステンメッシュブレーキラインにすることで膨張が少なくなり、ペダルストロークが短いので良く効くように感じられます。

ブレーキを踏み込んでいくと、カチッとした感じになります。

ただ、メリットもあればデメリットもあります。

ステンメッシュホースはゴム製ブレーキホースの様に目視でのチェックが困難です。

必ず定期的な交換が必須となります。

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F/Rブレーキホース交換後の画像です。

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フィッティングにもこだわり組上げます。

機能性と機能美を両立させるメンテナンスをご提供します。

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バッテリーの交換及びバッテリーヒートプロテクターの装着。

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バッテリーを取外した車両側の現状。

通常、目にする事のない部分には、汚れが蓄積しています。

ニューパーツ装着前に、細部までクリーニングアップを行っていきます。

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クリーニングアップ後の画像です。

見える部分は勿論の事、通常見えないところまで徹底したクリーニングアップを行い、組み込みに備えます。

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ニューパーツのバッテリー及びヒートプロテクター。

バッテリーは、外観では同サイズに見えても性能が大きく違う場合が多々あります。

サイズと20時間率だけ合わせても適合しません。

今回、私たちが推奨するバッテリーへと換装。

基本性能を回復させます。

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パーツを組上げる上での、細かな微調整。

最終的な合わせこみが重要です。

左右の均一性また、細部までチリ合わせを行い組み込み。

私たちの整備&メンテナンス工程は、どの部位においても効率化を求めず、1つ1つのパーツを丹念に仕上げます。

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油脂類の交換。

一言で油脂類と言っても、車輌は色々な油脂で潤滑や油圧の発生による作動が常に行われています。

エンジンオイル・ミッションオイル・F1マチックオイル・ブレーキオイル・クラッチオイル・パワーステアリングオイル・エンジン冷却水など。

代表的なエンジンオイルだけでは無く他のオイルも使用期間また、使用許容限度での交換が必要です。

オイルメーカー各社、色々なオイルのラインナップが有りますが、メリットとデメリットが有ります。

私たちは、車輌のモデル・使用する部位・車輌の使用用途など考慮し、厳選した油脂を選択し使用します。

メーカー指定純正オイルが1番無難と言えば無難ですが、全てのモデルに1番適切なオイルかと言えば疑問です。

生産ラインで使用されるオイルは、メーカー指定純正オイルでは無く、初期馴染みなどなどを考慮した、一般には流通しない特殊な高性能オイルです。

決してメーカー指定純正オイルでは無いんです。

私たちは、添加されている成分内容や粘度など、車輌のモデル・使用する部位に適した厳選したオイルを使用します。

これにより、より一層車輌をベストなコンディションへと導きます。

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エンジンオイルの交換。

オイルの劣化度は、目で見る 触るなど簡単な方法で判断しにくいものです。

真っ黒になったオイルや、異臭 変色している物は別ですが…

通常、使用期間や走行距離で判断します。

各オイル類には全て食品と同じ様に賞味期限が有ります。

賞味期限切れでは本来の性能を発揮できず車輌を痛めてしまいます。

劣化の発生は、外気による酸化、メカニカル圧力によるオイル分子のせんだん、熱、ブローバイガス内のフューエルの混入で劣化していくのが一般的です。

エンジンオイルは、ベースオイルで色々と分類されます。

鉱物油

部分合成油

化学合成油

PAO

エステル

植物油

規格で分けると…

API規格

ILSAC規格

SAE規格

ACEA規格

JASO規格

粘度による分類では…

SAE粘度

HTHS粘度

エンジンオイルでは、潤滑 冷却 防錆 応力分散 密閉作用 洗浄作用の6つの作用が求められます。

私たちは、550 マラネロのパワーユニットにベストなオイルを選択し使用します。

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ドレンボルトをクリーニングアップ。

1度締め付けられたガスケットの再使用はしません。

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オイルフィルターの交換。

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フランジ内部のクリーニングアップを行います。

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フランジ内部のクリーニングアップ後の画像です。

クリーンな状態からオイルフィルターを、基本締め付けトルクで確実にロックします。

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周辺部位もクリーニングアップ。

交換完了です。

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ミッションオイル。

エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。

ギヤーの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。

シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤーが噛み合ったり外れたりしますよね。

ギヤーオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。

エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤーオイルの場合、この効果はほとんど必要が無いでしょう。

それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤーの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。

私たちが推奨するミッションオイルを使用します。

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ドレンプラグをスッキリ クリーニングアップ。

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

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エンジン冷却水の交換。

エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。

主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。

高温なエンジンを常に冷却する役割を果たしています。

また、ラジエーターやエンジンブロックで使用される構成パーツに錆が発生しない様にする役目や、消泡性能などなど…もかね合わせています。

エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。

エンジン冷却水には、さまざまな化合物が含まれています。

エンジンオイル同様に長期使用せず、1年に1回酷使されたエンジン冷却水を交換することにより、本来の性能を発揮させ、エンジンを守ります。

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ブレーキオイルの交換。

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リザーバタンク内部底に、大気中の水分を吸って加水した浮遊物が貯まっています。

この状態ではブレーキシステム構成パーツに悪影響を与えるばかりか、作動不良またオイル漏れを引き起こしてしまいます。

まず、加水した浮遊物のクリーニングアップを行います。

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クリーニングアップ後の画像です。

新油は、このような透明なブレーキオイル。

クリーンな状態からブレーキオイルの交換を行います。

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クリーンな状態から専用機器で交換。

ブレーキオイルは、私たちが550 マラネロに推奨するブレーキオイルを使用し交換します。

ブレーキオイル。

ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。

サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。

ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。

そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。

これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。

ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。

ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。

通常のストリートでの使用、また、乗らなくても1年毎の交換が必須。

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ブレーキオイル交換と同時に、周辺部分もクリーニングアップ。

私たちが推奨するブレーキオイルを使用し交換完了です。

私たちが行うごく通常のオイル交換過程です。

他の油脂類も多々存在しますが、全てのメンテナンスをご依頼頂いている車両。

全てデータ管理をさせて頂いています。

他の油脂類は前回のチェック時に交換していますので今回交換の必要はありません。

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ブレーキシステム等、リペア&メンテナンス前の画像です。

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サスペンションシステム ステアリングシステム等のメンテナンス&クリーニングアップを行います。

定期的な、足回り&車輌全体のトルク管理が必要です。

今回も、各部の調整と同時に締め付けトルクのチェックまた、サスペンションシステムも本来のパフォーマンスを発揮出来るようメンテナンスを行います。

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また、同時に分解時にしか出来ないフェンダー内部の隅々までクリーニングアップします。

中々オーナーが目にする事の無い部分。

また、雨天使用しなくても、ダストや砂などが付着してしまう部分でもあります。

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同じくリペア&メンテナンス前のリヤセクションの画像です。

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メンテナンス&クリーニングアップ開始です。

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メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。

サスペンションシステム ステアリングシステムも、本来のパフォーマンスを発揮出来るようメンテナンス完了。

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ダストや砂などをクリーニングアップする事により、本来の機能がよりリアルになると共に、クリーンな状態を取り戻しました。

きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップを随所に施します。

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同じくリヤサスペンションシステム。

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メンテナンスで機能性を、クリーニングアップで美しさを両立させます。

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ホイールのクリーニングアップ&メンテナンス。

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ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。

4輪全てクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。

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ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了後の画像です。

4輪全て表裏共に、本来の発色を取り戻しました。

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プロのレースチームもホイールの磨きは重要な仕事。

タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェック。

ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつ。

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メンテナンス終了のホイール。

組み込みに備えます。

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フロアーカウル類、現状の画像です。

通常、目にする事の無い部分には汚れが蓄積しています。

カウル類のメンテナンス&クリーニングアップを行います。

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リペアまた、メンテナンスに伴い分解した、アンダーカウルやフェンダーライナー類。

私たちの作業工程は、分解パーツを1点1点クリーニングアップし美しさを取り戻します。

メンテナンス&クリーニングアップ開始です。

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メンテナンス&クリーニングアップ後のカウルの画像です。

細部までこだわったクリーニングアップを実施。

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リペア&メンテナンス同様に、隠れた箇所ほど重要です。

クリーンな状態で組込みに備えます。

メンテナンスと同時に施工する独自のクリーニングアップ。

クリーニングアップは、本来の素材を熟知し蘇らせる意味で1番適した仕上げを行います。

ケミカル用品で一時的に艶を出す様な安易仕上げは、一切行いません。

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車両側シャシー クリーニングアップ後の画像です。

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クリーンな状態から、各部のセットアップを行いパフォーマンスのバージョンアップを図ります。

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セットアップ済みのシャシーへ、クリーニングアップ済みのクリーンなフロアーカウルを組み込み。

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カウルの組み込みは、基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。

全てのチリ合わせや、左右の均一性、ボルトロック状態の位置にもこだわり組み込み完了です。

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窒素ガスの充填。

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窒素ガスは、ジェット機やF1また、レーシングカーのタイヤに純粋な窒素ガスを充填したタイヤが使われています。

窒素ガスをロードカーに入れた場合、色々な有効な効果が発生します。

多々有る有効な効果の中でも下記の事を重んじ窒素ガスをお奨めしています。

窒素ガスへと交換する事により、タイヤ温度が上昇しても、タイヤ内圧の上昇が非常に少ない効果をもたらします。

結果、高速コーナーで安定した操舵性を得る事が可能となります。

また、タイヤとホイール間にエアーが充填されていると、10ccの水分が混入する為、ホイール内部にサビが発生する原因となります。

このサビの発生を防ぐ為にも使用します。

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全てのリペア&メンテナンス完了。

最終チェック&セットアップを行っていきます。

Ferrari 純正テスターSD2で、パワーユニットのリペア&メンテナンスに伴うECUのセットアップ。

まず、以前の車輌セットをセットダウン。

続いてリペア&メンテナンス後の車輌に合わせセットアップします。

この工程が仕上がりを大きく左右します。

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最終セットアップ。

Ferrari純正車両診断テスターSD2で、TipoF133の基本原理や構造を熟知したエンジニアが独自のセットアップを実施。

独自の味付けを行い、550 マラネロのポテンシャルを余す事無く引き出します。

メカニカル面も、的確な最終チェックまた、独自の味付けを行います。

最終の詰めです。

このプロセスが重要です。

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独自のセットアップも終了。

最終クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。

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分解時、各パーツ単品でクリーニングアップ&メンテナンスを行っているので、隅々までスッキリ クリーンな状態を復元。

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各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。

私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。

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エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。

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全てのリペア&メンテナンス 終了のフェラーリ 550 マラネロ。

こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全て担当エンジニアが撮影しています。

詳細な写真 444枚 (DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車輌と一緒にお渡しします。

いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

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Ferrariや、Lamborghini は、どのモデルに関わらず工業製品であって美術品でもあります。

この様な車輌をメンテナンスさせて頂くにあたって、車輌に対してのオーナーの思いや、価値観を理解し、常に業務に携らせて頂いています。

車輌を常に向上させ完璧なコンディションに近づけ後世に残していく。

トラブルの解析なども常に的確なトラブルシューティングを行い、根本からトラブルをリペアし、構造を熟知した上でセットアップを行い、100%のポテンシャルを発揮できる車輌に仕上げていく。

独自のノウハウとテクニックまた、専用の最新設備で車輌のポテンシャルを余すことなく発揮させキャラクターを取り戻す。

また、何処を見ても綺麗。

隠れた所にも気遣いをする。

効率にとらわれず、1台1台の車輌を仕上げていく。

もし、僕自身の車輌なら、ここまで徹底的にして欲しい。

そういったメンテナンスを実施する車輌だと僕は思いますし、その思いを皆さんの車輌にも日々向上心を持って実践しています。

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