株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリF360 モデナ エンジンの調子が悪い・タイミングベルト交換・ウォーターポンプ交換

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

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ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

 

今回、フェラーリ F360 モデナ メンテナンスご依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ F360 モデナを積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

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フェラーリ F360 モデナ 整備&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…

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タイミングベルト交換に伴い室内を分解していきます。

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通常見えない箇所には汚れがタップリ蓄積しています。

このまま分解作業を進めるとクリスタルのような繊細なインテリアを汚してしまいます。

 

分解前に室内のクリーニングアップを行います。

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室内クリーニングアップ後の画像です。

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細部までクリーニングアップを実施後の画像です。

クリーンな状態からクリスタルの様な繊細なインテリアを丁寧に分解していきます。

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細部までクリーンな室内に、独自に設備しているコックピット専用プロテクターを装着後の画像です。

専用プロテクターで室内への一切の汚れの付着を完璧にシャットアウトします。

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各モデル、また部分毎に設備している専用プロテクター。

F360 モデナと、F360 チャレンジストラダーレでもプロテクターの素材を変更します。

これは、内装の生地の違いからです。

 

私たちの車両に対するこだわりは、このようなポイントから始まります。

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現状のエンジンの画像です。

タイミングベルトの交換を行っていきます。

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現状のエンジンフロントからの画像です。

一般的にはこの汚れた状態でタイミングベルト交換作業が行われます。

 

私たちが行うタイミングベルト交換は、分解前にエンジンに付着している細かな砂や塵を、一度全てクリーニングアップします。

これは、作業中に砂や塵がパーツ内部へ混入することを避ける為。

また、分解するボルト、ナットetc.再使用パーツ保護の為に行います。

また、見た目にも汚れが落ちスッキリ クリーンな状態を取り戻します。

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通常目にする事のない部分には汚れがタップリ付着しています。

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これら汚れた状態から分解するとエンジン内部に砂などの異物が混入する場合があります。

またボルト、ナットを汚れたまま緩めたり締め付けたりすると、ボルト、ナットにダメージを与えます。

 

私たちが整備前に行うクリーニングアップ。

細部まで徹底したクリーニングアップを行っていきます。

 

変化振りを…

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クリーニングアップ後のエンジンフロントからの画像です。

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蓄積していた汚れも、細部までクリーニングアップを実施した画像です。

ボルト、ナット1つまで、クリーニングアップ。

 

私たちは、車両の価値観を理解し、見える部分は勿論の事、通常見えない箇所をクリーンにする事を非常に重要視します。

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これが私たちのタイミングベルト交換に取り掛かる第一工程のクリーニングアップです。

私達メンテナンスする側も気持ち良くタイミングベルト交換に掛かれます。

 

各部のクリーニングアップの特別な費用は必要ありません。

私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。

 

整備前のクリーニングアップ。 ナカムラエンジニアリングの整備の特徴の1つです。

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タイミングベルト交換工程へと進みます。

カムシャフトギヤ、クランクギヤ現状の画像です。

 

汚れたカムシャフトギヤ、クランクギヤをクリーニングアップしていきます。

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通常、この汚れた状態でタイミングベルトが組み込まれるのが一般的です。

私たちは、ギヤーを1点1点クリーニングアップ&メンテナンスを行い、タイミングベルトを組み込みます。

 

クリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。

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メンテナンス後のカムシャフトギヤ、クランクギヤの画像です。

汚れを細部まで除去しました。

 

これでタイミングベルトを攻撃する脅威もなくなり、確実なバルブタイミングのセットアップが可能になりました。

1つ1つのパーツを確実にリセットします。

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通常見えないポイントまで徹底したメンテナンスを行い、動力性能また美しさも追求します。

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画像左が、劣化が促進した状態のタイミングベルト。

画像右がニューパーツ。

 

タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車両でも3年 (3年で0kmの走行でも交換)

また3年経過しなくても、前回の交換から2万キロ走行した場合。

どちらか先に達した時点で交換が必須です。

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左の交換時期を迎えたタイミングベルトのラバー製の歯の周辺には亀裂が入って危険な状態です。

やはり指定交換時期を厳守する事が必須です。

 

よくタイミングベルトが切れたという言葉を聞きますが、コグドベルト自体が切損する場合はほとんど無く、ラバー製の歯がポロリと欠損してしまう事を、タイミングベルトが切れたと表現されています。

 

使用許容範囲超過、水濡れ、オイル漏れ、外界に露出している部分が多い等、さまざまな要因で劣化が促進し、ラバー製の歯が欠損しバルブクラッシュを引き起こしエンジンに多大なダメージを与えてしまいます。

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タイミングベルトニューパーツの画像。

私たちは、純正の新品であっても長期に在庫されていたタイミングベルトは使用しません。

また、低価格のOEMパーツも使用しません。

 

私たちは、パーツ管理が行き届いた純正のタイミングベルトのみ使用します。

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フェラーリ F360 モデナのエンジンに装着されていたタイミングベルトテンショナーベアリング。

 

装着されていたベアリングのアウターケースに発生している錆。

また、ベアリングシールも劣化し、内部のグリス漏れが発生しています。

 

このような状態では、タイミングベルトの寿命を縮めてしまいます。

ロックしてしまうと、タイミングベルトに急激に負担が掛かり、最悪、バルブクラッシュを引き起こしてしまいます。

 

近年、安いOEMが色々と出ていますが、粗悪なものも多数有ります。

逆に良いものも有りますが、粗悪なパーツと良質なパーツの見極めが非常に重要ですね。

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今回装着するナカムラエンジニアリング オリジナル テンショナーベアリングsetです。

 

こちらのタイミングベルトテンショナーベアリングは、アウターケースを無垢材より削り出し製作しています。

錆の発生を完全にシャットアウトする亜鉛メッキ処理を施工。

ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。

国産最高級ベアリングを使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。

タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。

オリジナルのタイミングベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになり、タイミングベルトへの負担も著しく軽減。

 

全ての問題を完全にクリアした、オリジナルのタイミングベルト テンショナーベアリングです。

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タイミングベルトテンショナーアーム現状の画像です。

メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。

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タイミングベルトテンショナーアーム メンテナンス後の画像です。

テンショナーアームに独自のメンテナンスを施しタイミングベルトとの駆動性を高めます。

 

ナカムラエンジニアリングでは再使用する分解パーツも1つ1つ丁寧に仕上げます。

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ニューパーツの油圧テンショナー。

 

油圧テンショナーはタイミングベルトに張力を与えるショックアブソーバーのような役割を果たすパーツ。

油圧が低下したり、金属疲労で取り付け部分が折損する場合もあります。

 

タイミングベルト交換に伴い、2回に1度の交換を推奨するパーツの1つです。

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整備に伴い分解したクランクプーリー現状の画像です。

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通常見えないパーツは汚れが蓄積しています。

メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。

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クランクプーリー メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。

 

回転部分・接合部分・軸受けetc.部分のメンテナンスを実施。

単体で細部までメンテナンス・クリーニングアップをおこないます。

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リブベルト装着部分メンテナンス後の画像です。

スッキリ クリーンな状態。

装着するリブベルトにダメージを与えません。

 

メンテナンス&クリーニングアップは全ての分解パーツに実施します。

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オーナーが大切にされている車両。

車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。

 

トルクレンチを握っているエンジニアの手。

手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。

爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。

 

私たちのサービスはそこから始まります。

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私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。

全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。

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全ての下準備が整ったエンジンに、1つ1つ精度や美しさを回復したパーツを組み込み後の画像です。

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通常見えないポイントまで徹底したメンテナンスを行い、動力性能また美しさも追求します。

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フェラーリ F360 モデナ ウォーターポンプのオーバーホール工程へと。

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ウォーターポンプ現状の画像です。

ウォーターポンプのフルオーバーホールを行っていきます。

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フルオーバーホール&リフレッシュ後のウォーターポンプの画像です。
 

項目毎に回転部分・接合部分・軸受けetc.の加工修正を行い、精度を取り戻すメンテナンスを行いフルオーバーホール完了です。

機能性また、美しさまで新品同様に仕上げます。

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エンジン側ウォーターポンプ フランジ部分、現状の画像です。

 

ユニット等の構成パーツは、熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。

数年経過すると誤差も発生してきます。

 

分解時のチェック項目の1つでもあるパーツ精度を1つ1つ個々に測定。

ウォーターポンプ取り付け部の締結面の修正を行っていきます。

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締結面を修正後の画像です。

シール剤を塗らなくてもよい精度に仕上げます。

 

ウォーターポンプ組込みの下準備を整えます。

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メンテナンス済みのフランジにフルオーバーホール後のウォーターポンプを組み込み。

私たちは、普段は見えないところまで機能性と美しさを追求したメンテナンスを行います。

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画像左が使用許容範囲を超過したリブベルト。

画像右がニューパーツのリブベルト。

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リブベルトは、ラバーパーツなので高温に弱く、経時的な熱劣化が発生します。

劣化が進むと、このように磨耗や亀裂、剥離等が起こり切損してしまいます。
 

切損すると多大なダメージを引き起こすので、定期交換時期を確実に守り交換することが大切な部分です。

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画像左がパーツ使用限度を超過しガタが出ているアイドラベアリングの画像です。

画像右がニューパーツ。

リブベルトの位置調整のためにアイドラを使用し、ベルトを任意の方向に向けることでコンパクトに収めることなどができ、脇役ながら重要な部品です。

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タイミングベルト交換に伴い分解したタイミングベルトカバー現状の画像です。

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漏れ出したオイルが付着している状態です。

メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。

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メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。

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付着していたオイルもスッキリ クリーニングアップしました。

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同じく整備に伴い分解したウォーターパイプのクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。

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クリーニングアップ&メンテナンス後の画像です。

ナカムラエンジニアリングでは、再使用する分解パーツを1つ1つ丁寧に仕上げます。

 

各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。

私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。

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1つ1つのパーツをメカニックの手作業により丁寧に仕上げました。

メンテナンス&クリーニングアップを行い組上げたエンジンは非常に綺麗ですね。

 

ナカムラエンジニアリングの整備は、クルマではなく芸術作品を生み出すという意識で日々作業に取り組んでいます。

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フェラーリ F360 モデナ タイミングベルト交換後の最終チェック。

 

Ferrari 純正テスター SD2で、入力されていたERRORコードなども全てリセット。

また、センサー&アクチュエーターのアダプティブのチェック&セットアップ。

メカニカル面も、的確な最終チェックを行います。

 

このプロセスが重要です。

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最終チェックも完了。

エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。

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全ての整備&メンテナンス 終了のフェラーリ F360 モデナ。

 

こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全て担当エンジニアが撮影しています。

 

詳細な写真 123枚 (DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。

今回、メンテナンス御依頼有り難う御座います。

 

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

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