株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリF430 電気系統が動かない修理

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

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ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

 

今回、F430 メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたF430を積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

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フェラーリ F430 メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…

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ボデープロテクターの装着。

メンテナンス開始です。

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油脂類の交換。

 

一言で油脂類と言っても、車輌は色々な油脂類で、潤滑や油圧の発生による作動が常に行われています。

エンジンオイル&オイルフィルター ミッションオイル F1マチックオイル ブレーキオイル クラッチオイル パワーステアリングオイル エンジン冷却水などなど…

エンジンオイルだけでは無く他の部位のオイルも確実なスパンでの交換が必要です。

各油脂類は、色々と各社ラインナップが有りますが、メリットとデメリットが有り、モデル毎また使用する部位また、車輌の使用用途などを全て加味し、1番適切なオイルを弊社では選択します。

メーカー指定純正オイルが1番無難と言えば無難なのですが、全てのモデルに1番適切なオイルかと言えば疑問です。

新車時のエンジンに注入されているオイルは、メーカー指定純正オイルでは無く、初期馴染みなどなどを考慮した、ファクトリー専用の非常に高額なオイルです(一般には流通しない特殊な高性能オイル)。決してメーカー指定純正オイルでは無いんです。

 

モデル毎に、オイルに添加されている成分内容や粘度などなど…を変更し、ベストなオイルをチョイスし交換する事で、より一層車輌をベストな状態へと導きます。

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汚れているパワーユニット。

クリーニングアップから開始です。

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クリーニングアップ後の画像。

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クリーンな状態からオイル交換工程に入ります。

オイルの交換。

 

車輌のオイルは、大きく分けて2種類に分別できます。

ひとつは、エンジンやミッション、デフなどの潤滑を目的としたオイル。

ふたつめは、ブレーキやクラッチ、F1マチック、パワーステアリングなどの油圧システムのオイル。

 

オイル交換の目安は、『性能が劣化したら…』と、言葉では簡単に言えますが、オーナーはオイル性能が劣化したという自覚症状を感じとることができないので難しいですね。

オイルの性能の劣化はゆっくりと進行するから分かりにくいものです。

 

オイルの性能劣化は、普通に使用しているだけでも時間の経過とともに劣化してしまいます。

空気と触れることで酸化してしまうのが主な理由。

高温になるとより酸化しやすくなります。

 

劣化したオイルのまま使用を続けると、エンジンやミッションなどを壊すことになります。

ちなみにスーパーGTなどのレースチームは、予選と決勝レースの間にもオイル交換をするほどオイル管理には気を遣っています。

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潤滑系のオイル交換の目安として、使用期間また、使用許容限度が設定されています。

 

使用期間また、使用許容限度を1度でも超えたオイルは、本来の性能を発揮できずメカニカルを痛めてしまいます。

また、車輌ポテンシャルに十二分に対応できるオイルをチョイスするノウハウも重要です。

 

オイルの管理は非常に大切なポイントですね。

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ドレンボルトをクリーニングアップ。

1度締め付けられたガスケットの再使用はしません。

 

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

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オイルフィルターの交換。

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フランジ内部のクリーニングアップを行います。

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フランジ内部をスッキリ クリーンな状態に。

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クリーンな状態からオイルフィルターを、基本締め付けトルクで確実にロック。

オイルフィルター交換と同時に、周辺部分もクリーニングアップ。

 

これら油脂類の交換過程は、私たちが行うごく通常の交換工程です。

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カウル類のメンテナンス&クリーニングアップを行います。

現状のカウル類の画像です。

 

チェック&リペアまた、メンテナンスに伴い分解した、アンダーカウルやフェンダーライナー類。

私たちの作業は、分解パーツを1点1点クリーニングアップし美観を取り戻します。

また、トラブルを未然に防ぐ事も兼ね、全て組み込み前に表裏共にクリーニングアップします。

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メンテナンス&クリーニングアップ後のカウルの画像です。

細部までこだわったクリーニングアップを実施。

 

リペア&メンテナンス同様に、隠れた箇所ほど重要です。

クリーンな状態で組込みに備えます。

 

メンテナンスと同時に施工する独自のクリーニングアップ。

クリーニングアップは、本来の素材を熟知し蘇らせる意味で1番適した仕上げを行います。

ケミカル用品で一時的に艶を出す様な安易仕上げは、一切行いません。

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クリーニングアップ後のシャシーにクリーンなカウル類を組み込み。

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カウルの組み込みは、基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。

全てのチリ合わせや、左右の均一性、ボルトロック状態の位置にもこだわり組み込み完了です。

 

各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用等は必要ありません。

私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。

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エレクトロニクスのメンテナンス。

 

まず、クリスタルの様な繊細なインテリアの分解前に、クリーニングアップを行います。
 

通常隠れた場所には、塵や埃、またジュース等こぼれた染み等が隠れています。

そのままでは、塵や埃の汚れ、ジュースの染み等で繊細なインテリアを汚してしまいます。

 

コックピットの塵や埃、染み等のクリーニングアップを行っていきます。

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コックピット クリーニングアップ後の画像。

細部までスッキリ クリーンに。

 

クリーンな状態から、クリスタルの様な繊細なインテリアを丁寧に分解していきます。

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最新の専用機材でエレクトロニクス系統のメンテナンスを実施。

 

近年の車輌は、著しく電脳化が進んでいます。

間違ったトラブルシューティングや安易なリペアを行うと、メインユニット等の高額なパーツを破損させます。

 

最新の機材を使用し、エレクトロニクス系統のメンテナンスを的確に行います。

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全てのメンテナンス 終了のフェラーリ F430。

 

こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全てのメンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全て担当エンジニアが撮影しています。

 

詳細な写真 75枚 (CD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容を分かり易く作成していますので、車輌と一緒にお持ち致します。

今回メンテナンス御依頼有り難う御座います。

 

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

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